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2023年1月11日 四分暦

◆漢代には、観測にもとづく以下の知識があった。
①1年:太陽のまわりを地球が1周して元の位置に戻る時間
    365+1/4日(365.25日)    今日:365.24220日
②1月:地球のまわりを月が1周して元の位置に戻る時間
    29+43/81日(29.53086日)今日:29.53059日
③19年で7閏月が入る→19年で235月 これについては、もう少し説明がいるが、いまはこのまま。
◆太初暦以前の秦・前漢前半のセンギョク暦や、前漢武帝が導入する太初暦を経て後漢代に復活する「後漢四分暦」も、1年を365日と1/4とする「四分暦」である。
◆四分暦は、①の(1月が何日かでなく)1年が365.25日であることを出発点とする。19年(=235月)は6939.75日となる。したがって19年が4順した76年で、940月=27759日となり端数がなくなる。その結果から1月の日数を換算すると、27759日÷940月により、29+499/940日、すなわち1月は29.53085日となる。
◆一方の太初暦は、②の(1年が何日かでなく)1月が29+43/81日(≒29.53086日)であることを出発点とする。(19年)235月は6939+61/81日(≒0.753)≒6939.753日となる。したがって、19年が81順した1539年で、19035月=34695日となり端数がなくなる。その結果からとして1年の日数を換算すると、34695日÷1539年により、365+385/1539日、すなわち1年は365.25016日となる。
◆太初暦の方がデキが悪く、後漢代に四分暦に戻る。
◆またセンギョク暦から太初暦への切り替え時に「超辰」がなされ、干支年が1年加わり、ずれる。ある年が辰年だったとして、翌年は未年になるはずだが、それを午年とする。これがいまの干支年である。干支年はこれで定まり、あとは60年で一巡して繰り返すだけ。以後の暦問題は、1年の月の割り方となる。

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雲楽
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男性
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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