人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
2023年8月〓日、博物館資料館3か所
◆まず弥生。これは見に行かねばと思っていたもの。1982年の近畿道の調査のビデオ35分モノ、これ見ごたえあり ます。DVDにして売ればいいのに。
◆さて、弥生後期のところのパネルを見る。前半部では弥生時代後期の変化を概観し、後半はそこから考えられる弥生後期社会の理解について書いている。が、前と後ろが、すんなりとつながるようには思えない。学問はむろん論拠があってのことで、歴史学では史資料の制約を受ける。見つかっていないもので議論はできない。だが、推測してはいけないというものではない。前半部に書かれている後期社会の変化を押さえることで、そこからどういう社会に変容していたのかを類推するのは必要なことだ。「政治性」とまで言ってもいる。しかし、特定の個人に権力が集中する様子はないと・・・。結局は王墓が確かめられない、ということですよね。でも、中期末の王族墓ですら、加美や田能くらいしかわかっていないのでは。近畿地方にはたくさんの拠点集落があって、一般成員の集団墓とは別に王族墓があったはずだと思うが、それが見つかっている事例はわずか。後期の王墓が、例えば河内平野のどこかにあるとしても、それに当たることはかなり確率の低いものだろう。だからいないと考えるか、総合的に考えてヤマト国王はどこかに眠っているはずと考えるか、だ。
◆『纒向学研究』に書いたことを繰り返すが、なぜに多くの拠点集落が廃絶していき、畿内第Ⅴ様式土器に斉一化するのか、この最も重要な2つの現象をどう理解するか、そこに解があり、理解を出すべきだろう。わたしは、ともに強い強制力が働かなければ、生じないと思うわけです。
◆さて、弥生後期のところのパネルを見る。前半部では弥生時代後期の変化を概観し、後半はそこから考えられる弥生後期社会の理解について書いている。が、前と後ろが、すんなりとつながるようには思えない。学問はむろん論拠があってのことで、歴史学では史資料の制約を受ける。見つかっていないもので議論はできない。だが、推測してはいけないというものではない。前半部に書かれている後期社会の変化を押さえることで、そこからどういう社会に変容していたのかを類推するのは必要なことだ。「政治性」とまで言ってもいる。しかし、特定の個人に権力が集中する様子はないと・・・。結局は王墓が確かめられない、ということですよね。でも、中期末の王族墓ですら、加美や田能くらいしかわかっていないのでは。近畿地方にはたくさんの拠点集落があって、一般成員の集団墓とは別に王族墓があったはずだと思うが、それが見つかっている事例はわずか。後期の王墓が、例えば河内平野のどこかにあるとしても、それに当たることはかなり確率の低いものだろう。だからいないと考えるか、総合的に考えてヤマト国王はどこかに眠っているはずと考えるか、だ。
◆『纒向学研究』に書いたことを繰り返すが、なぜに多くの拠点集落が廃絶していき、畿内第Ⅴ様式土器に斉一化するのか、この最も重要な2つの現象をどう理解するか、そこに解があり、理解を出すべきだろう。わたしは、ともに強い強制力が働かなければ、生じないと思うわけです。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。