人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
観光学
◆新しい学問分野。どういう研究をするのか、あまり想像ができません。観光で売り出したいという時、参考になるような、これまでの実例の分析に基づく諸施策の効用など、いろいろ役に立つこともあるのかもしれない。うまくやっているところ、力を入れたが思うようにいかないところ、そこには当然、なにがしか要因があり、そういうことを分析する意義はあるだろう。
◆ということを認めつつ。理論化のようなことを目的とするとすれば、ちょっとどうなのかとも思う。成功の方程式はない。なにが大事かといえば、熱意ある人たち、その実践の積み重ねがすべてだ、と思うから。そこの場、諸条件、そのなかで地域コミュニティーを再生し、若い人もそこで暮らしたい、そんな地域にできるかどうか、だ。役所が公式にしたがってやっても、たぶんしょうがない。公務員がダメというのでなく、そうした地域再生に熱意をもつ公務員を集める、また育てる、ということ。そこに住み、切実な問題として取り組む地域の人たち、そういう人たちとともに、一緒に力をあわせてやっていけば。
◆ヒストリア10月号の〈地域の歴史を守り伝える〉の小野市の事例は、わたしが依頼したものだ が、原稿が届いた時、執筆いただいた方の、想像していた以上の、地域再生をシカケ支えようとする熱意が伝わり、ほんとうに感銘を受けた。その際、市史編纂室長であったことを踏まえ、単にイベントをやればいいというのでなく、史実をふまえたものをめざしている点も、学ぶべきところが多い。
◆ということを認めつつ。理論化のようなことを目的とするとすれば、ちょっとどうなのかとも思う。成功の方程式はない。なにが大事かといえば、熱意ある人たち、その実践の積み重ねがすべてだ、と思うから。そこの場、諸条件、そのなかで地域コミュニティーを再生し、若い人もそこで暮らしたい、そんな地域にできるかどうか、だ。役所が公式にしたがってやっても、たぶんしょうがない。公務員がダメというのでなく、そうした地域再生に熱意をもつ公務員を集める、また育てる、ということ。そこに住み、切実な問題として取り組む地域の人たち、そういう人たちとともに、一緒に力をあわせてやっていけば。
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人は食べるために生きている
◆極論かもしれないが一面の事実あり。
2021年11月7日(日)、糸魚川に向かう
◆11月7日のカミサンの講演は、プラネタリウムを使った放散虫と有孔虫の話で、16時から。13時に博物館に行 く約束になっている。では午前中はどこへ行こうかと。むこうは前に行っているのだが、自分が行きたいので糸魚川のフォッサマグナミュージアムに向かう。高速に乗り、新潟へ向かう。
◆天気すこぶるよし。親不知・子不知。何度か電車で通っており、山が海に突き出し、その斜面のヘリに鉄道を通し、車窓からでもすごい地形であることは前から知っていた。ほんとの昔は、岩場の下を海が洗う、わずかな浜地を通っていたのだとか。下手をすれば海にさらわれるので、逃げ場があったという。
◆いまは鉄道・国道8号、そして高速の北陸道が通り、コンクリート構造物ができあがり、昔の景観のままとはいかない。国道8号も、岩場になんとかすりつけて通されたスリルあるものだったが、いまは旧道となって廃止され、新しい国道となっている。道路としては通りやすくはなったが。写真は親不知駅。
◆いまは鉄道・国道8号、そして高速の北陸道が通り、コンクリート構造物ができあがり、昔の景観のままとはいかない。国道8号も、岩場になんとかすりつけて通されたスリルあるものだったが、いまは旧道となって廃止され、新しい国道となっている。道路としては通りやすくはなったが。写真は親不知駅。
吉久(続々)
◆デンケン範囲のなかの建物で重文はないようだ。3つの登録文化財があり、サマノコ屋の隣がそのひとつで有藤さん宅。さまのこ屋で話をしている間に、見学の話をつけてくれる。「大阪から見に来た」と言ったもんで。これはウソではなく、月間文化財で高岡で3つ目のデンケンが指定されたことは知っており、富山に行くとなった時、見学先はとくに決めずに向かたが、ここには行こうと思っていたので。
◆でお隣を訪ねる。元気なおばあちゃん。次男が翌日の富山マラソンのために藤沢から帰ってきて おり、大阪出身の奥さんと、2人で家のなかを見せてくれた。いまも使っている家なので、普通は、なかなか上がらせていただくというわけにはいかない。おばあちゃんの舅は、戦前、韓国とか満州にいたそうで、家の調度を見ると中国風のものがあることに気づく。ほんとに親切に、突然の訪問客を出迎えてくれました。
◆写真は加賀藩の御蔵跡に建てられた看板。明治6年には取り壊されてしまい、いまはお寺になっている。この町の発展の元となるものだが、いまはないが、それは仕方なし。蔵の建物にかかわる資料はほとんどないようで、簡単な平面絵図が1枚あるだけのよう。そういえば、同じような蔵を鳥取県橋津で見たような気がする。
◆写真は加賀藩の御蔵跡に建てられた看板。明治6年には取り壊されてしまい、いまはお寺になっている。この町の発展の元となるものだが、いまはないが、それは仕方なし。蔵の建物にかかわる資料はほとんどないようで、簡単な平面絵図が1枚あるだけのよう。そういえば、同じような蔵を鳥取県橋津で見たような気がする。
吉久(続)
◆町並み保存の運動はかなり早い時期から始まっていたようだが、指定は昨年の2020年。話を聞くと賛同しない人も多かったようである。
◆でも、めでたくデンケンとなった。これから町を再生させ、新たなシカケをして活動を続け、コミュニティが持続することを願う。なんといっても、やはり空き家に若い人が住んでくれることを願う。高岡には3つものデンケンがあり、その連絡協議会みたいなものも動き出したという。先行する地域にアドバイスをもらいつつ、ここはここでのやり方を考えていけばいい。
2021年11月6日、富山に向かう
◆カミサンが7日(日)に富山市科学博物館で講演することになっていた。さそわれ一緒に行くことに。14時に富山に降り立ち、レンタカーを借り、午後は高岡で3つ目の伝健となった吉久に行く。指定が昨年で、まだ駐車場とかもなく、これからではある。止められる場所に停め、歩き始める。
◆横への広がりもあるのだが、メインは放生津にむかう街道沿い。加賀藩の米蔵があることで生まれた町場で、西は伏木、東は放生津という場所である。デンケン地区の入り口の看板を読んでいたら、おばあちゃんが近づいてきて、寂しくなった、空き家ばっかり、みたいな悲観的なことを話しかけてくる。いやいや、これから観光で人が訪ねてくるようになると。
◆観光案内所と銘打ったものはないが、歩いていると、それらしき、それに相当するような町屋があり、表に小さく「さまのこ屋」という札がある。小さなガラス窓が開いていて、のぞくと飲み物のメニューがかかっているので、玄関を開けて入る。デンケン指定にこぎつけた地元の保存会のメンバー3人がおり、囲炉裏端でコーヒーを飲みながら、いろいろと話を聞く。町のなりたち、建物の特徴などを聞く。これからこういうことをやっていかないといけないが、いろんな人に知恵を借りたいと切に願っている様子がよくわかる。高岡市内で3つ目のデンケンで、山町や金屋町と比べて特徴がないとか、富山大学芸術学部(これ統合したものと聞いたような)の学生さんらに、空き家をシェアハウスにしてもらう話を進めているとか、そういう話をしていた。こういうヤリトリを地元の人とするのがとても楽しい。表の幅の狭い繊細なサマが特徴らしく、地元ではそうした町屋をサマノコといったらしい。ほぼ同じ仕様でそろっていて、自分の家がどれかぱっとわからず、間違うことが多いとかいった話も。
◆観光案内所と銘打ったものはないが、歩いていると、それらしき、それに相当するような町屋があり、表に小さく「さまのこ屋」という札がある。小さなガラス窓が開いていて、のぞくと飲み物のメニューがかかっているので、玄関を開けて入る。デンケン指定にこぎつけた地元の保存会のメンバー3人がおり、囲炉裏端でコーヒーを飲みながら、いろいろと話を聞く。町のなりたち、建物の特徴などを聞く。これからこういうことをやっていかないといけないが、いろんな人に知恵を借りたいと切に願っている様子がよくわかる。高岡市内で3つ目のデンケンで、山町や金屋町と比べて特徴がないとか、富山大学芸術学部(これ統合したものと聞いたような)の学生さんらに、空き家をシェアハウスにしてもらう話を進めているとか、そういう話をしていた。こういうヤリトリを地元の人とするのがとても楽しい。表の幅の狭い繊細なサマが特徴らしく、地元ではそうした町屋をサマノコといったらしい。ほぼ同じ仕様でそろっていて、自分の家がどれかぱっとわからず、間違うことが多いとかいった話も。
2021年7月5日、卒論報告会
◆この日、昼休みに、前にも書いた身内の編集委員会があり、2回目の査読結果を報告しなければならなかった。準備万端とはいかず、ばたばたでした。11時から卒論報告会があり、そして昼に編集委員会をやり、午後は再び卒論報告会が夕方まで続き、なんとかこなした一日であった。
◆この週は、月曜日の午前中、現場に行ったのだったか。で、老眼鏡を忘れ、以降、生活に支障をきたす。それ以外は現場に行けなかったが完了してくれたようです。
◆この週は、月曜日の午前中、現場に行ったのだったか。で、老眼鏡を忘れ、以降、生活に支障をきたす。それ以外は現場に行けなかったが完了してくれたようです。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。