人を幸せにする人になろう

なんかな~

◆これ新大学基本構想。この1頁ではあんまり目立たないかもしれませんが、近頃の大学がまとめるもの、カタカナばっか り。英語を使えばなんかカッコいいみたいな・・・。はっきりいって安っぽい。ちゃんと日本語で表現せよ。これを記者発表しても、新聞記者がまず、これどういうもんですか、中身を教えてくださいと聞かれますよ。で翻訳しなければならない。世間の人は、なんやそれ、で終わり、伝わるわけがない。むろん、使われているエイゴのみならず、スマートシティなるものでめざそうとする中身も薄っぺらなのである(2月に初稿がまとめられた森之宮グランドデザインもまったく同じかもっとひどい)。
 ◆スマートシティ。なんかしらんけど。スマホで操作したら、冬に家のエアコンのスイッチが入っ て、帰ったら暖かい、そういう研究をするんですか、と。
◆AIAI。デジタル。中身あっての、またそれをどう使うかがあってのAIでしょ。膨大なデータ(ビッグデータと世の中はいう)をとにかく大型計算機で相関を出す、なんか近頃、新聞でもグラフ化したようなのが出てきますよね。それで画期的なことがわかるのだろうか。所詮、分析は、洞察があって、見通しがあって、その裏付けのようなところがありますよね。まあ、ふ~ん、で終わる。
◆机に座ってマウスを動かすだけがスマートシティのイメージとしよう。これではダメ。この世は人がいて、いろんな人がいて、いろんなことを考え、いろんな仕事をしている。話をして、一緒に仕事をして動いてます。理系だって、純粋数学とか、理論天文学は、そういうのであるかもしれない。が、生物だって地学だって物理だって化学だって医学だって、対象を観察して、実験をして、手術をやる。体を動かし、関心ある対象に働きかけ、観察し、メモを取り、記録を取り、そうして新しいものが生まれる。文系もしかり。人の活動あっての法律であり経済である。文学部もしかり。スマートスマートといっていたら、研究は滅びるだろう。地べたに立ち、泥くさく、対象に迫るところに研究はある。
◆まずはスマートシティを和訳するところから始めよ。幕末に日本人が一所懸命、蘭学はじめ要所を読み、それを日本語にした。それによって日本語の教科書が書かれ、裾野が広がり、今日がある。いま自国語の大学の教科書がない国は多いのである。限られたエリートが英語を読む、そこに国力の限界がある。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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