人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
久津川トレース
◆やってしまいました。穴がまだあります。たぶん切った竹が盛り上げてあるなど、不可能なとこ ろもあるのだと思いますが。
◆原図を見ていると、院生らの筆力もまだまだです。点の落とし方、線のつなぎ。破線も肩か下場か道か、窪んでいるのか、凸なのか。各々の線の意味が明瞭で、コンクリート擁壁とか畦とか文字での注記もあり、現場を知らない人でも誰でもトレース可能なような、よどみない、つまりトレース図と変わりない原図を、現場で作らなければならない。休み時間、その日の終了後、発掘図でも測量図でも、常により良い図に書き直しを重ねたもんです。太さを変え、破線の線分の長さを変え、いい図面を見て研究し、とびきりの図にしようと心掛けたもの。直線のものは定規で引く。そのへんの飽くなき追及心が弱いように思う。原図がすべて。それ以上のものにはなりません。
◆こないだも、消しゴムさえもっていないヤツがいた。何をしに来ているのか。0.5、0.3、15㎝程度のものさし、現場に来るときは、当然ポケットのある上着を着て、差してくるものです。こないだ は実習用の0.3を何本か用意してあった。使うな、これは考古学実習用です。というより、自分の道具をそろえよ、そして大事にしろ。当たり前です。で、間違ったら、シャーペンの消しゴムで消そうとする。これもっとも嫌いです。さらに軍手。発掘現場では用意されてしまっている場合が多いが、わたしは支給しません。本人が用意するのが当たり前だから。
◆西陵のトレースは自分ではしないつもり。仕上げの段階ではやるが。基本、自分らで。そういう経験をしないと、原図のこともわからないだろう。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。