人を幸せにする人になろう

大阪城の観光客増をほんものにするために

◆史跡について現状を損なうことはアウトだが、そうでない範囲でさまざまな形で活用し、人に集 まってもらう、ということが必ずしも悪いわけではないだろう。しかし、観光、観光、という声に押されがちにはなる。文化財専門職として、そうした要求に文化財の立場からちゃんとガードしながら、そうした機運に乗じて実を取る、という才覚も欲しい。いや、その前に、文化財としては、どうしていくことがいいのか、将来は将来に委ねるとして、現時点としてビジョンをもち、当面こういうことをやっていくべき、という見識がまず必要ですね。
◆もっとも基層的なこととしては、大阪が、イベントや集客活用をして、とにかく人が集まり金を落としてくれたらいいんだ、と考えるのか、大阪にとって大阪城はとても大切なもの、歴史や文化を大事にする大阪にしたい、そのシンボルが大阪城で、観光客が増えようが増えまいが、歴史文化遺産としてちゃんと保存し、調査や研究をして、地元市民に対して大阪の歴史を伝えるものとして発信していく、といった気構えがあるかどうか、によるのだろう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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