人を幸せにする人になろう

2017年12月7日、淡輪ニサンザイ護岸工事見学会

◆13:30から1時間。前方部が西向きで、その前面側の濠側の護岸工事です。昭和40年代の護岸工事 だそうだが、この前に新しい護岸を貼り付けるとのこと(前の護岸は埋め込む)。いまの護岸をやりかえようとすると道路工事になってしまうのでしょう。
◆前の護岸の基礎までを出し、さらに新たな護岸の基礎を据える地山掘削がなされている。当日、どなたかが堤はもう少し内側だったのではないか、と発言していたが、それが妥当かな、という印象。すっかり濠が拡張され既に切り込まれ、裾部も飛んでいるのだろう。なので、新たな地山掘削もいたしかたないのだろうが、本来的には裾部が出てくるかもしれない場所で、地山面で止めて確認してという手順だとは思う。むろん注意を払って立会してもらっていると思いますけど。
◆前に墳丘側の発掘を見せてもらったときに、いまの濠が本来の底面より掘り込んでいるのではな いか、という所見を聞いたように覚えている。下段斜面を見ても、薄くしか露呈しておらず、下段斜面が濠内に深く入り込んでいるようではない。事前調査のあとで石を補った範囲くらいが、テラス面から考えても本来の下段斜面、したがってほとんどは墳丘裾部はなくなっていて、しかし現在の周濠底面はそれよりも深くなっており、ため池として底をさらに深くした改変があったのだろうと。なので、発掘ではほとんど裾は出ていないが、いちばん内側に入り込むくびれ部では確か出ていて、その基底部の高さからも、そういえる、そのへんまでは覚えています。
◆ところが『書陵部紀要』が手元にない・・・。だいたい抜き刷りをもらってきたが、最新のは65号です。これはダメですね。ちゃんと見とかないと。
◆下の写真は、護岸工事のなされた北側面。去年の工事立ち合いの見学会には行けなかったので、今日、初めて見ました。造り出しがヘンですね。水を引いて、水面下になっていた造り出しの向こう側の高まりが出ており、もちろんちゃんとした方形なんですが、あくまで護岸工事なので、手前の三角形のところに石積みがなされていて・・・

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雲楽
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60
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男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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