人を幸せにする人になろう

2021年11月18日、見学会

◆院ゼミ生が少ないので、発表が1巡したところで見学会を入れる。古代史の院生が室生寺に行きたいという ので、そっち方面。あと近代史の中国人留学生。せっかく行くのだから、1日めぐりたかったが、翌日があるので、午後少しまでとする。
◆朝、室生口大野駅集合。10分ほどこっちが遅刻。室生寺。そのあと長谷寺に向かうが、観光客が押し寄せ車がとめられずやめ。大神神社、そこで昼にし、そうめんと柿の葉寿司。そのあと箸墓、文珠院西古墳、安倍寺、山田寺、飛鳥資料館。みなを乗せて大学に。

50兆円の経済対策

◆そんなことより派遣を規制することだ。ちゃんと雇用しないといけないとすること。収入を底上げすること、だ。
◆カミサンのところには派遣会社の社員が来て、就職が決まっていない者をリクルートしに来るようです。こうした技術系派遣会社、従業員6000人という。とはいえ、大会社にあらず、これ基本は派遣要員である。6000人もの低所得者層をかかえ、それを有期で派遣し、まわしているのが、この国のもの作り会社である。
◆GOTOトラベルも不要である。日本人観光客は既にかなり戻っています。

北部九州のヤマト国連合と畿内

◆ヤマト国北部九州説において、一方で、畿内などの東方に大きな勢力があっていいのだそうな。そんなあほな。3世紀前半、庄内式土器・布留0式土器は福岡にたくさん入り、北部九州の土器様式を変容させていく。つまり畿内からをはじめ東方の人々も多く集まっている。2世紀末・3世紀初頭、邪馬台国は公孫氏政権の管轄に入り、画文帯神獣鏡が北部九州経由で畿内にもたらされ、斜縁神獣鏡、特異な方格規矩鏡がこれに次ぎ、三角縁に至る。
◆魏の楽浪・帯方の長官が、倭国と燕の外交関係に無知だったのだろうか。また倭に至った使者もまた、北部九州ヤマト国の説明を鵜呑みにし、博多に出入りしている各地の倭人のことに興味もなかったとしたら、無能ですね。

買い物袋とアクリル板

◆スーパー・コンビニの石油製品の買い物袋が有料化された。それは石油製品、マイクロプラスチィックの害を抑えようとするもの。一方、今じゃかすかアクリル板が生産され、買い物袋なんてメじゃない生産がなされている。これらは使用を抑えたりすることはない。これだけ出回ったあと、回収のことをどう考えているのだろうか。
◆まあ、ゲーセンのUFOキャッチャーのぬいぐるみなど、いらんものは買わないこと。

難波宮本について

◆同じように、『市大日本史』の書評。妥当なものであろう。勉強を重ねないといけません。国県制そのものは古くから認められているものではあるが、その内実が問題ですね。最新の議論を紹介したが、それと結び付ける議論はできないし、してはいない。しかし、知っておくべきと紹介した。薄葬令については、群集墳については勉強が足りませんね。一方で、 有力層の墳墓の規制についての議論は認めてくれているのだろうか。そのへんがわからん。

理念でなく理屈

◆難波宮を守る会ニュースをいただいた。パラパラめくっていると、中尾論集に書いた論文 へのコメントがある。西辺の1本柱塀2列がうまくあわないのはその通りです。が、大極殿南門が宮の中心として設定されている可能性は高いのではないか。北辺の柱材がうまく乗ってくれればよかったのですが、しかしエエ線はいっている。あれが前期か後期かは未決着ですね。地形的制約で狭めざるをえないところがあるにせよ、枠組みとしては正方形を割り付けているのではないか。
◆あと難波京の1街区125歩への疑問も示されているが、のちの条坊大路間250歩の半分であり(難波京もまた250歩四方である可能性がある)、そういう図も挿図で入れている。黒崎さんの意見も確か同じである。

キズツキ

◆という原田知世主演の短い番組をネットで見ています。丘みつ子さんが・・・。

2021年11月15日(月)平常

◆先週くらいから、現場が完了し、電車で通勤し、普通に授業をやってという、平常が戻った。富 山に行っていて、いやその前から、仕事はたまっていたが、13日土曜日にかなり片付けて、気も楽になる。久しぶりに日曜日も、朝8:15から出勤し、残りの雑用を片付けようと思ったが、各務原市坊の塚古墳の仕事をしていたら、日が暮れた。
【写真】日曜の朝、ガソリンを入れに行ったついでに、唐櫃山古墳の発掘をしているのを担当者から聞いていたので、立ち寄る。まだやってはいそうですね。
◆大学はバランスの取れた人を採用しないと、あとあと困ります。大学に限らないのだろうが。専門のことだけやってれば許される世界がまだあるのかどうかわかりませんが・・・。わたしがいまの組織の採用人事にかかわることはこれまでなく(日本史のなかでは2件)、今後もほとんどないだろう。あるとすれば、日本史のわたしのひとつ上の教員の後任人事の時だろう。その時、むろん研究面の業績が基礎にはなろうが、優秀な候補者のそれぞれやっていることが違うなかで、それだけで順位付けするのは難しいだろう。職を得て人は成長するから、みな採用されれば、当然、研究を続け幅も広げてくれるだろう。しかし、教育が本務だし、組織の事務仕事もある、社会貢献も問われる。そういうことをバランスよくやっていける人かどうか、そういう人であることを見極めないといけませんね。そうでないと、あとあと大きな問題が生じる。

2021年11月10日、結婚記念日

◆30年になりました。なんとか続いております。あと30年とすると、折り返しですね。なが!。夕方メールし、上本町で呑むかと。ハイハイタウンに行くが、けっこう閉店が早く40分程度しかおれなかった(写真)。
◆本日、杉本駅前の銀行に行く用があったので、給料日に少し早いが、娘に仕送りをしました。けっこう、こういう行為がうれしいわけです。2人から1人になり、一方でダブルインカムになったので、どこからか楽になりました。いつの頃だったか、3人分の授業料を払っている頃はたいへんでした。ようやく老後の資金を貯められるようになってきました。カミサンと違って、こっちはぜんぜん貯まりませんが。
◆富山だったか、途中の滋賀だったか福井だったか、小学校がきれいです。小学校がきれいかどうかは、学校教育を大事にしているかどうかのバロメータになると思います。大阪は、概してボロいように思います・・・。

観光学

◆新しい学問分野。どういう研究をするのか、あまり想像ができません。観光で売り出したいという時、参考になるような、これまでの実例の分析に基づく諸施策の効用など、いろいろ役に立つこともあるのかもしれない。うまくやっているところ、力を入れたが思うようにいかないところ、そこには当然、なにがしか要因があり、そういうことを分析する意義はあるだろう。
◆ということを認めつつ。理論化のようなことを目的とするとすれば、ちょっとどうなのかとも思う。成功の方程式はない。なにが大事かといえば、熱意ある人たち、その実践の積み重ねがすべてだ、と思うから。そこの場、諸条件、そのなかで地域コミュニティーを再生し、若い人もそこで暮らしたい、そんな地域にできるかどうか、だ。役所が公式にしたがってやっても、たぶんしょうがない。公務員がダメというのでなく、そうした地域再生に熱意をもつ公務員を集める、また育てる、ということ。そこに住み、切実な問題として取り組む地域の人たち、そういう人たちとともに、一緒に力をあわせてやっていけば。
◆ヒストリア10月号の〈地域の歴史を守り伝える〉の小野市の事例は、わたしが依頼したものだ が、原稿が届いた時、執筆いただいた方の、想像していた以上の、地域再生をシカケ支えようとする熱意が伝わり、ほんとうに感銘を受けた。その際、市史編纂室長であったことを踏まえ、単にイベントをやればいいというのでなく、史実をふまえたものをめざしている点も、学ぶべきところが多い。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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