人を幸せにする人になろう

令和

◆4月1日の大騒ぎ。まず元号は、たしかどっかで法的に(弱いながら)復活させたのですよね、そして使うのは自由だったものが、公文書などでの使用義務が強化された。外務省が西暦でというと、反対にあいトーンダウン。元号に対する姿勢は、天皇制への姿勢であるわけです。中国に始まり、朝鮮・日本で採用されてきた元号、君主制をなくした本家や朝鮮ではなくなるが、縁辺の日本だけがいまも使い続けている。ま、文化的定着という見方は成立する。西暦という単純指標の方がわかりいいが、確かに切れ目がなく、昭和とか平成といえば、この日本では時代観を共有しやすい。あってもいいという見方。とはいえ、そこには近代以降の日本の過ちと悲惨な過去があり、天皇制が政治的に残っても、近代国家への反省にもとづく、戦前までのあり方とは一線を画すという姿勢があったはずである。あってもいいものであるとしても、使いたくないものである。
◆まず、できるだけ使わないことだ。そういう側の意見は、4月1日の新聞記事でもわずかでしたね。『市大日本史』とか『ヒストリア』の編集をやっていて、表記を考えてきた。江戸時代以前は暦が違うこともあって元号(西暦)、明治以降は西暦(元号)にしたりしてきた。ひとさまの原稿には手は入れられないが、合同調査の原稿ではそうしたりもした。自分の書くものでは元号は使わないが、合同調査の聞き取りとか、やはり昭和39年といった方が理解しやすい面があるので、併記するが、明治以降は西暦を先にするというやりかたである。
◆令、やはり上から下へということですよね。オカミの意向に従い和を維持する、と。自主独立、自治といった精神とは相いれない。日本的風景であろう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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