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人を幸せにする人になろう

2012列島展

◆堺市博物館で検討会後、列島展の展示を見た。近つにも和泉の国歴史館へも行けていない・・・。列島展はこうしてさいa6ff0242.JPGわい見ることができた。地域展の《慶長を掘る》の図録もいただいた。一定の感想もあり論評もしてみたいところだが、集団で見ている制約はあり、個人でじっくり見ないと無責任なことはいえない。
◆気になったのは、図録が非常に学術的なのだが、展示の工夫がやや気になった印象。とはいえ、解説パネルが小さくて文字が多いな、くらいの印象で、ちゃんと見直しが必要だが。こと、この展示そのものの話はここまでにする。以下、一般論。
◆なんとなく図録に精力を割き、展示がそれにくらべて工夫が追いついていないみたいなことは、どこでも、とくに研究面を重視するところでは、そうなるような傾向があるように思う。残っていくのは図録で、そこに力点を置く。展示は終わったら片づいてなくなるわけだが、本来は逆ですよね。展示でいかに見せるかがメイン、図録は補助。買ってくれるような人には、いい図録やな、頑張っているな、と思ってもらえるが、そうでなく一般観覧者に、展示の中でいかに伝えるかが柱だろう。
◆それと全国巡回展で、秋田の遺跡を見ていて、やっぱり埋文業界は、いかに展示し成果を発信するか、これがきわめて重要ということを感じる。いまどこの組織でも(発掘機関とかいう意味だけではないですよ、大学含めてすべて)存在意義を市民に理解してもらうかが課題になっているが、埋文はこれ必須だと感じた。
◆例えば自分自身に引きつけていえば、松岳山古墳の測量をしたと(未完だが、ほぼできた)。それをリーフレットを作るようにしており準備もしているが、それだけでなく、例えば学内でパネル展を文学部の廊下を使ってやる、さらにいえば、柏原市歴史資料館の壁をすこしお借りして速報パネルを掲示させてもらう、そういうことをやっていくべきですね。そういうことも考えていきたいもの。
 
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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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