人を幸せにする人になろう

久津川車塚5月4日

◆【岸本・小迫・筋原、9:30-17:10】d134e828.jpg
(1)昨日の続きで、P14に立て、墳頂部をやっつける。
◆(2)P1に移動して、D3の紙の西北部の前方部側面を入れる。用紙の面積でみるとわずかなように思ったが、傾斜が急で、何本も等高線が走り、かなりの時間を要する。50㎝ずつ測り、間の25㎝は見ながら書いてもよかったのだが、微妙な凸凹もあり、単純に25㎝ずつ測り下ろす。
◆(3)D3の紙をいちおう埋めたので、D2の紙を用意し、上から測り下ろすが、7本ほどで終了。先は長いが、やれば埋まっていく前方部側面である。

久津川車塚5月2日

◆【岸本・道上・徳満、9:00-17:00】(1)P8にて、後円部墳頂南から前方部頂き(鞍部)にかけての部位の続き。墳頂はX-910c433c43a.jpgまですぐに到達するが、とくに東くびれ部について、下げれるだけ、標高38mまで下げる。
◆(2)次に基準点測量。P10・P11、P12・P13、そして前方部頂前端のP14の測量。
◆(3)そしてP13に移り、前方部頂の大半を測量する。
◆(4)P14に移動し、前方部頂前端部をまわしている途中で終わる。43mと42.75mまで。墳頂部としては、あと、42.5m・42.25m・42m・41.75mの4本を入れれば終了する。後円部と前方部でほぼ高さは同じ。誉田御廟山タイプと思われる。

久津川車塚5月1日

◆【岸本・道上・山口、9:00-17:00】(1)まず後円部くぼみ東のP9に据え、C4だかの紙に測れるだけやる。両側に墳頂部からcb1a110b.jpgのびる尾根線があり、中央部のくぼみも微妙な起伏があって、紙の変わり目だけにやりにくい。ba262007.JPG東側は線路への崖となっている。あまり無理せず、崖肩くらいまでなんとか入れて、ここは一旦終了とする。これで午前いっぱいを要した。
◆(2)後円部墳頂北側に2本、前方部頂西縁に2本、新規で杭を打ったので、午後は最初はこの基準点測量を実施。
◆(3)そのあと、後円部頂南のP8に据え、墳頂縁辺を記入し、そこから前方部墳頂(鞍部)にむけて、43,25m41,25mまで入れて、本日は終わり。
 

4月30日は雨

◆まあなんて天気予報は正確なのだろうか。午後からという選択も考えたが、まああせらずに。今日は1日なしにして、明日また頑張りましょう。ということで、城陽から大学に行き、仕事をしていました。

久津川車塚4月29日

◆【岸本・山口・嶋野・栗田】9:00~18:00 山口さんと実習生2人。3人いるので、オレは途中まで基本的に枝打ちなどの環境整備。効率を追求せず、せかせかせず、1日参加の実習生にも、3つの役割をそれぞれまわし、面白かったと思って欲しいもの。27日に引き続き、P7に据え、後円部の窪みを測量する。朝、最初に次の展開のためe265ad2a.jpgに、P8(前方部側)とP9(窪みの線路寄り)を新設する。途中、P7は限界が来たので、P9に移IMG_2229.JPG動し、ヤラレの肩のラインから、Y-180の紙の端まですべて埋める。最後に、C4の紙を用意し、Y-180より東(線路)側を少しやって終了する。
◆長友さんと中村さんご夫妻に陣中見舞いに来ていただきました。
◆1人、プラムイン城陽に宿泊する。1時間で家に帰れるのだが・・・。ネットはない。図面の手入れ、基準杭の整理、図面の進捗記入、日誌の記入などして、風呂に入り寝る。仕事を持ち込むも・・・。明日は雨・・・
 

久津川車塚4月27日

◆【岸本・道上+浅井】朝、8:30には到着。機材を下ろし、基準点にマシンを据える。9:00道上来る。杭6本を打つ。一発で後円ef47b801.jpg部墳頂まで飛ぶ。下段が埋まり、地上部は中段と上段で、高さも13m、墳丘斜面は限定され、前期古墳のように周辺地形を入れていく必要なく、墳丘斜面があり、周濠が広がり、かなりやりやすい(ちなみに松岳山は頂部が73mで、前方部の低いところで41mまで下ったから32m)。西側の周濠に建てれば、側面はざ~と測量できそうである。
◆トータルステーションで墳頂の標高を出しつつ、一方でレベルで水準を動かすが、結果は9ミリ、もうレベルも捨てよう。すべてトータルステーションで問題ない。最高点は43.6m。
◆墳頂のP6から、石棺のあった窪みにP7を落とし、11時過ぎには測量を開始する(すごい)。すべて松岳山にくらべてはるかに順調である。午後も17:30までめいいっぱい測量し、窪みのもっとも奥まった部位は完了した。

3月14日の第6回根来寺遺跡の保存管理計画策定委員会

◆計画書(案)の保存管理の方針部分は前回とあんまり変わっていない(時間がないので丹念には見ていないが)。この保存管理計画策定事業を1年延長するんだとか。絵図にある広大な旧境内地を対象とするので、詰めるべきところはアマタある。
◆計画書(案)を読んで「ヘ」と思ったのは、第3章の2、「史跡を構成する諸要素の整理」と、3「史跡の周辺環境を構成する諸要素の整理」という区分。いまの史跡指定地を基準とし、史跡地内と外を分けて整理するものだが、遺跡として満足のいく指定ができていて、その内部と周辺というならわかるが、根来の場合、そうではないので、こうした区分がそもそも疑問。2、「史跡を構成する諸要素の整理」で、(1)本質的価値を構成する諸要素が挙げられているが、あくまで限定的な現史跡地の話。
◆こういう計画書の章立てとか、コンサルがいて、だいたい定まったものなのだろうが、根来の場合、なによりもまず遺跡全体をきちんと評価することからやるべきである。1章を割き、根来寺遺跡とは何か、どういものか、何が特徴的なのか、必要な構成要素は何か、という、まさに根来寺遺跡を史跡にしたその価値を整理する必要がある。
◆そうすると自ずから含めなければならない部分とか範囲の線がでてくる。この整理にもとづき、できるできないにかかわらず、史跡としてどこまで必要か、あるべき姿を目標に定める必要がある。その次が、現状の土地所有や土地利用の問題などを加味して、ここはできていないが最優先で取り組むとか、ここは時間はかかるがやっていくとか、そういう区分が生まれる。そうした基本方針の上に、保存管理のための取り扱いも定まるであろう。
◆原案の第3章の3で、史跡になっていないところの「史跡の周辺環境を構成する諸要素の整理」がある。
(1)将来史跡指定が予定されている区域にある諸要素
  ①史跡指定予定地として価値の高い要素
  ②史跡指定予定地として調整が必要な要素
(2)追加指定の必要性は高いが現段階では予定されていない区域にある諸要素 
  ①史跡の周辺環境として価値の高い要素
  ②史跡の周辺環境として調整が必要な要素
(3)その他旧境内地の区域にある諸要素
  ①その他旧境内地の区域の環境として価値の高い要素
  ②その他旧境内地の区域の環境として調整が必要な要素、となる。
◆(1)は宗教法人根来寺さんの土地。(2)は「古い絵図等によると坊院などが多数立地していた可能性が高い地域で」、「史跡指定の必要性が高いと考えられる」ところだそうである。が、史跡の周辺環境なんですか。現指定地を基準にするから、こんなヘンな整理になる。(3)はそれ以外の旧境内地で、発掘によっては重要な遺構等が発見される可能性もある地域」なんだそうです。一乗閣移転地はまさにそれなのだが、そもそも追加指定の必要性が高い区域からはハナからはずされているわけである。
◆大門池をつぶして建てた図書館を、「史跡の活用上必要な施設として、根来寺のガイダンス機能を備えたもの」と位置づけている・・・。中に入ったことはないが、ガイダンス機能をもたせているんでしょうか。説明文だと発掘報告書が置いてありますと・・・、もしかするとそれだけ?、かな。湯屋も言及があり重要だと書いてあったが(2)なんでしょうね。
◆今回の保存管理計画策定において、その重要性を明確にすること、変遷や各地区の内容を整理して遺跡の全体的・総合的なまとめをしっかりやること、そして史跡にして保存を図る範囲について十分検討するのが根幹だろう。いまの計画書(案)では、寺有地こそが本質で、多くの根来住人が暮らしていた子院の広がっていた平地部分は、根来にとって本質的で ない、と誤解されるのではないですか。繰り返すが、根来の場合、現実的な取り扱い判断以前の問題として、まず遺跡に即して史跡の範囲を考えるところがなっていない。
◆明日は久津川に行かないといけないので(ああ、もう当日になってもた)、もう寝る。

季刊考古学の原稿がほぼでけた

◆最終調整と、あとは1頁大の図1点。この図が大事やね!。

リーフレットの5と6

◆リーフレット3の津堂の測量図、および4の神明山のものは、機関に送る300通ほど封筒に入れたまま、1年間眠らせてしef1e8eb1.jpgまった。昨年度の、リーフレット5は大阪城石垣、6は谷首古墳、これができあがっているので、bfd81c4f.jpgもっぺん封を開けて入れ直そうか。だけど、松岳の概報をいま作っており(16頁フルカラー)、これ込みでメール便80円で送れるので、いましばらく寝かせておこう(研究費もないし)。

市大日本史16号

◆このシーズンがやってまいりました。まいど、GWは測量などをやりつつ、これの追い込みに追われております。今年は動きf7f18fcb.jpg出しが少し早かった分、これでも全般的にはやや早めで推移しております。また、いろんなテクニックも身につけてきました。入稿のテクニック、校正期間を縮めるための対策など・・・。いまのところ順調。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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