人を幸せにする人になろう

歴博研究会

◆3月9日と10日は歴博だった。いつものように宴会風景からワンカット。新納先生と呑むなんて、実に久しぶりである。還暦、だそうである。物集女車塚1983年に30歳と言っていたのを思い出す。
◆この日、古代史の研究会も開催しており、のぞくb1232511.JPGと森公章氏や坂井さんがいた。夜の懇親会は同じ会場。ほんとうに久しぶりの森さんに挨666244d5.JPG拶に行く。坂井さんがこっちに来てくれて、『和泉郡の条里』の郷の話におよぶ。坂井さんに褒めてもらい、ほんとうにウレシイ。集落の話をする。道上君が奈良盆地についてやったという話も。そして前から聞きたかったことを聞く。律令期集落のあとの、沖積地の散居村って名ですよね、と。酔っぱらっていて、あんまり憶えてないが、たぶんそうだろうが、誰も言ってないんだとか。
◆翌日の帰り、いわゆる煙霧。スカイツリーがほとんど見えませんでした。
 

ラストは大鳥神社

◆ちなみに、草部から大鳥といった、石津川(和田川)沿いの道も古く、歩く価値がある。大鳥神社は和泉国一ノ宮、まあ7b692a55.JPGデカイ。どうなんでしょうか、あんまり盛衰なく、時々の為政者の保護を受けてきたんでしょうね。広い社地を保つ。ある意味では世俗的・・・。
◆文書があって、中世の頃の、条里の大区画名や郷域などが研究されている、というのは有名らしい。

草部神社

◆続いて草部神社。本殿と石灯籠は南北朝期にさかのぼり、ともに重文という。219154f4.JPG

等乃伎神社

◆続いてトノキ神社。神社の前に集落としてめぐる価値がありそう。よそでは手に入らないお守りが手に入る、と書いてあe5184a42.JPGり、ずらずらとぶらさげてある。トノキというのは、『古事記』に高い樹木として記事があり、朝4dbfe3e8.JPG日が当たれば影は淡路島に達し、夕日があたれば影が高安山を越えるという、例の話。トノキの地名も古いもんだ。
 

泉穴師神社

◆保護審のあと、早く帰って仕事をすべきだが、神社フェチとしては、むくむくと神社巡りをしたくなる。まず泉大津豊中の1d22b35d.JPG穴師神社。和泉国二ノ宮という。2609161b.JPG泉大津高校のすぐ南である。古い集落の間の道がうねうねと。
◆南に太鼓橋があるのでよく見ると、用水路が通っていたものを下に埋設したらしい。東を見ると、水路が続く。これが国府河頭井から来ているものなか、気になりますね。しかし、府中・豊中遺跡群の、古墳時代以来の用水路に違いない。
◆子供たちが太鼓橋で遊んでいるのも、よい。
 

2013年3月19日、岸和田市保護審

◆議題は岸和田城の保存管理計画。大阪府の史跡なのだが、現状変更の取り扱いを決めるというものらしい。そういえば、こないだ朝日新聞に記事が出ていた(ネットで調べたが出てこず・・・)。
◆新聞記事の内容は、国の補助金+大阪府の補助金?で、岸和田城の二の丸の整備をやった(前に聞いたことがある)。で交流センターというのを作ったのだが、役に立ってないやン、ということだったような。また、カーネーションの盛り上がりもあり、岸和田城をめぐり議会で質問が出るらしい。これに対し、史跡地として取り扱い基準がこれまでなかったので、保存管理計画を作っておく、ということになったようだ。
◆いいことだ。が、府の史跡地だけの問題ではない。岸和田城は大きい、史跡地の外には三の丸が広がり、さらに周囲におよぶ。そして、千光寺の岡部家墓所とともに国史跡になっておかしくないもの。今後、岸和田城跡を、どういう覚悟で保存をはかっていくか、という問題。現状変更のための基準作りはひとまず必要としても、あまり大きな問題にはならない。府指定の拡大や国史跡も視野に入れて、50年100年のスパンで、どう対処するのかというマスタープランを作るべき。そこまでやってくれと要望しておいた。
◆2年で保存管理計画を作るとのこと、どっかで聞いたような話である。WGみたいなものを作り、そこで練るらしいが、審議会にかけて合意形成を図ってくれと頼んでおいた。
【追記】貝吹山の報告書が出るらしい。

高松塚壁画修復の見学と意見交換会

◆大歴の委員会で、文化庁から、高松塚の壁画修復が5年経過し、学会側に公開と意見交換を求める場を設けるらしく、いくつかの学会に対し2名ほど集まってほしいとの連絡を受けたと、事務局の報告があった。依頼のファックスを受けとっており、隠すことでもないので、まあ書いてもいいだろう。
◆さてと、高松塚か、久しぶりなので、行ってみるか。そういえば、キトラの朱線のニュースがあった。カミさんがテレビのニュースで、玉田さんのあのヒゲは何だ、と言っていた。新聞記事を見ると、若杉が担当しているよう。こっちはこっちで公開施設を近傍に造る、といった話がくっついていた。

2013年3月18日、芝が原の委員会

◆朝、近つの集荷というので、作業してもらう部屋にブツを搬入し待つも来やしない。どうなってんねんと電話すると、来月ee2f7998.JPGですわ、とのこと。4月18日のことでっか、チャンチャン。それはそれとして夕方の大歴の委員会の資料を準備してから、城陽に出かける。
◆天気予報の通り雨になり、傘をさしながら現地。現状をご確認下さい。手前の16角形の台座が、2013年度に立体模型を置くことになる場所。会議後、城陽での宿泊場所と車塚の基準点を聞く。そう、松岳山のあと、候補を3箇所ほど考えているなかで、小泉さんと約束した久津川車塚を選択。GWに測量にかかろうかと・・・。さて、どうなりますやら。
◆そのあと、大歴の委員会のある梅田に車でむかうも、途中の第二京阪で雨はもっともピークとなり、ドヒャドヒャと降っている。

天野山金剛寺

◆そのあと、前から行きたかった金剛寺に行く。が、金堂?と多宝塔が修理中で見れず・・・。南朝関係の宝物館はまた別13db1855.JPG途に金がかかるので入らず、あんまり楽しめず、さっさと帰る。

2013年3月17日、近つ

◆この日、出勤はやめ、カミさんと近つへ。案の定、水野先生の講演とまたまたぶつかる。駐車場は満杯である。大阪府4180998d.JPG下の速報展も3年目をむかえて、すっかり定着した観がある。大阪にいるとはいえ、世間でどんな発428316d8.JPG掘調査が行われているのか、ほとんど知らないので、こうした機会はありがたいものである。枚方の禁野火薬庫の発掘をしている、なんてこともまったく知らなかった。
◆そして、古市・百舌鳥のレーザー測量による、等高線図や赤色立体図のパネル展示。まあ、堪能しました。それとともに、パネルを見ていて、百舌鳥御廟山がちと気になった。ちょっと考えなければならないことが出てきた。この図面、とくにクレジットもないので、少なくとも等高線図は、今後、この図録から使えばいいのだろう。赤色立体図もとくになにもないので・・・、図面なのか写真に準じるものかよくわからんが、まあ使ってもいいのかな。
◆それと何度も書いてますが、フラッシュや三脚を使わなければ撮影OKというのもありがたい。がぜん、いい写真撮ったる!という気持ちになる。で、いくつか写真を撮る。そのなかから1点。鰹木の文様って何を表しているんですかIMG_1972.JPGね。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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