人を幸せにする人になろう

コナベ古墳

◆3月12日、朝大学に行くと、後期入試でシャットアウト。午前中にお客さんが2組あるのだが、正門のところで話をしてbb97bff5.JPGおいたので、入構時に名簿に記入して入ってもらえた。
◆まずは長岡京市の恵解山古墳の復元整備の打ち合わせ。コナベ古墳をモデルに、削平された上部をどのように考えるか。カシコーケンがレーザー測量をやって、細部も捉えられるようになっているので、それを参考にして修正をどのように加えるか相談。今年度に刊行された『書陵部紀要』に、レーザー図とは別に、宮内庁が事前調査をやった際に作成した図面が盛り込まれていた。もっと早くに長岡京市に示しておくべきだったが、レーザー図は思い浮かんでいたのだが、宮内庁の図についてはわかっておらず、迷惑をかけた。本日、そのコピーをもって帰ってもらったので、頂部の様相など、一定の基準にして参考にして、あとは恵解山古墳での発掘データと折り合わせて、だいたいの基本線を出すことになろう。

浪人中の息子の行き先も決まり

◆3月10日に国公立前期入試の合格発表があり、今回は、めでたく第1志望に合格した。昼過ぎにレタックスの通知をIMG_0293.JPG受けとったのち、東京に向かう。翌日、合格発表会場に行き写真を撮り、下宿探し。それも昼前には決めて帰ってきました。一段落です。

さいごに

◆大阪府の教育予算や生活水準のデータ。いま学校は非常勤でもっている。予算がないからだろう。これも不当労働f01005ee.JPG行為ではないのか。同じだけ働いてクラブももたせられる。うちの優秀な卒業生の話。教員採用試験をめざしていた。合格しなかったが、補欠というのか、その次の候補ぐらいの成績で、非常勤講師の話があり赴任したと。が、担任?をさせられ(さすがにそれはないのかな・・・)、クレーマーにつかまり、細かいことは忘れたが、へとへとになる。結局は、学校長までも味方になってくれず、やめざるをえなくなった。1年目ですよ。なぜにそこまでの責任を負わせられなければならないのか、そういう非常勤が高等学校教育を支えているのだ。
◆大阪府の教員、ちゃんとした人材が入ってきているはず。いまの50台なんかより、よっぽど優秀ちゃうか(失礼)。だが、人件費が抑制され、十分な組織体制を作れないなら、1人1人のやる気や熱意だけでは維持できないわけだ。
 

次、こんなデータもあるそうです

◆自分に自信が持てないとか、孤独だとか、幸福度の貧困さが現れていますね。自信満々のヤツは困るが、青春c4f0d031.JPG期の不安というにとどまらず、教育の貧困でもあるのだろう。学校だけの問題でないとはいえ、中高生、学校に行って、先生や友達との世界が中心だろうに(親との関係もむろんあろうが)。学校社会が、あんまりいい状態ではないということですよね。そこには、成績とか競争とかが影響を与えている部分もあるのだろう。
◆中高生が楽しく学校に通える大阪府であってほしいもの。そういう環境にないのはなぜなのか、それを解明しない限り、改善方策は見いだせないであろうに。
◆そうした自信のなさに対し、一方の筋は、土下座外交だとか、アジア太平洋戦争は侵略戦争ではなかったとか、そういうところに原因があるのだと持ち出し、日本は神の国で、万世一系、天皇がずうっと続く希有な伝統ある、誇らしい国なんだという教育をせにゃならんと主張することに結びつくのだろう。
◆そうじゃなくて、学力で言えば、この算数の問題、わからなかったけど、やっとわかった、解けるようになった、とか、そういうことの繰り返しの上に、自信は蓄積されていくもの。そうでなくて、早々に落ちこぼれていき救われない、仕事にもつけないんだろうとか、そういう不安を募らせるばかりになるのだ。ベースの学力を蓄積させつつ、ひとりひとり違うこと、いろんな世界があり、自分もこんな風になってみたいとか、そして本を読んでみたり調べてみたり、そうして自分という者を形成していく、そういう教育ができていないということなんだろう。
◆カミさん曰く、「はじめからオレらはダメなんだと思っている」と。そんなことないのに。これが輪切りの世界である。どこの大学であろうが、長い人生、入学で決まるなんてウソなのに。
◆うちでもそう。一方で、京大や阪大をめざしていたが市大に来たと、彼らのなかには、なかなか吹っ切れなかったりする者もいる。そんなのは不幸だ。同期を下に見るなんてバカな姿勢はやめて、どういう進路を考えるにしろ、次の目標にむかってやることはあるはずだ。イイ大学に行っても遊んでいては伸びないし、その下でも4年間努力すれば、なんぼでも伸びるのに。
◆他方、そうでない多くの入学者は、いちおう関西圏の国公立として、いまの大阪府各地区の優秀な人材が集まる。だが、彼らも、京大生や阪大生にかなわないと思っていたりする。が、そんなことないんですけどね。少なくとも研究の世界は違うだろう。基礎学力は十分ある。そして驚くほどの卒論を書く人もいる。それよりも、クラブやってバイトして、就職活動して就職しようということになる。別にそれで普通なのだが、スタート時点で、あんまり研究の道は選択肢に入ってこないわけだ。

2.11集会でもらった教育域本条例反対の資料から

◆まずは学力と家庭の経済状況の相関。ま、データはもっともっといろいろあるのだろうが、これは高卒後の進路の比8b70eaa1.JPG率でやっている。ま見事に相関しています。
◆うちの卒業生の江角君は大阪府下で中学校教員をしているが、やはり、地域で、例の全国テストの結果が全然違うのだという。

阿武山古墳 記事ナンバー1100

◆高槻の今城塚の博物館で開催される企画展のチラシ。阿武山である。前に骨折がどうのこうのと話題になったのはいつのことだったか。一般向け本は刊行され、確か後書きで、正式な学術cf4aa7af.JPG報告はまた出す、と書aafeb545.JPGいてあったと記憶するが、いまだに刊行されてはいない。チーフは恩師だったが・・・。
◆いまやテルちゃんが、鎌足墓はやはり多武峰、阿武山は違うとしている。被葬者も特定しているらしいですね(『日本史研究』を読んでいない)。展示ではどう扱うのだろう。
◆ま、そんなこととは関係なく、きわめて重要な資料です。高槻の研究室見学会の時(1987年5月17日)、阿武山が担当になり、図面を合成してトレースした記憶がある。あの図はスグレモノだった。と思ってファイルをくると出てきたので公表しておこう。ただし、研究室のコピー機は、みなが本1冊丸ごとコピーしたりするので、すぐにダメになる。この時のものも、線描部分にヒゲヒゲがついているのはそのせい。オリジナルのトレース原板は、さて、残っているのか捨てたか・・・。
 

城陽市芝ケ原古墳の墳丘復元造成工事

◆朝、F城のことで仕事をし(ヒストリア4月号が発刊されるまでF城でいく)、城陽市に向かう。学研都市線経由で大学13acc37e.JPGから約2時間(弱だが)、現場を見るのをあわせて3時間、帰り2時間、昨日、京丹後から帰ってくるのとそんなに違わない。7時間取られるのはイタイ。杉原さんとは、昨日は京丹後、今日は城陽とご一緒する。
◆墳丘の造成工の最終段階のよう。作業員さんが、盛り土を締めていた。笹を植え、基本的に墳丘に登らせない(周囲が宅地なので)。次年度やればほぼできあがり(事業としてはもう1年、残りがある)、仮オープンという。
 

レーザー測量

◆今日の会議で網野銚子山の測量の話になり、レーザーだと。それで、休憩時間中に、津堂城山の動画を上映e4a8968f.JPGした。みなさん感動。CCDカメラが内蔵されていて、データとともに画像も撮れ、それで動画ができるのだ。津堂の動画、みなさんにも見ていただきたいものだが、わたしのノートパソコンの中というのは寂しい。いちおう、近つにも送っておいたんですけどね、自由にお使い下さいと。
◆古市・百舌鳥は空中からのレーザー、そんなことはこっちではできん。網野銚子山は、かなり下草なく、レーザー向き。動画は一般のみなさんに見せるにも最適。それに、データができれば模型が簡単にできる。これもメリットだ。
【追記】委員長の三浦さんが撮影した雪の銚子山です。使わせてくださいね。b5201340.JPG

神明山古墳の遠景

◆記事はなし、いくつか写真を掲げておく。07aeffcb.JPG5336fe45.JPGなんか写真が眠い。ま、明るいんだけれども、曇っているのだ。c2346a3b.JPG55fda904.JPG
 

ふきのとう

◆神明山の日当たりの良いところ、無数に、ふきのとうが・・・。春です。今日の京丹後は暖かかった。結局、前日f4935fdc.JPGは、酒をくらって眠り、7時前に起きてから10時までホテルで原稿に手を入れた。そのあと、10:30から12:30過ぎまで、神明山古墳の主に外回り、遠景を取り、それから後円部から西側面の宅地のあたりの、丘陵裾部の状況を主に撮影した。
◆『岩倉』の話をしたが、『岩倉』の時、研究室のリンホフで窯跡の写真撮影にまわったことを思い出していた。
◆会議は16時に終わり、大学着は19時、来週のF城の仕事をする。なんかできそうな気になってきた。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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