人を幸せにする人になろう

ことのついで

◆1月14日の資料調査の翌日15日のメモには、もちろんメインであった京教の三角縁に関する所見のものもある。この時、京教の鏡が同笵鏡番号11と判明する。これまで3面が知られていたが「椿井」のもので4面目となった。小林行雄は、1981年の分有関係図(帝塚山の談話会資料)から(最終が1985年。椿井の図録56頁は87年とするが誤りらしい)、中部地方に出土地不明の1を加えており、5面あるらしい。このメモには、それが京教のものか、とも書いているが(中部なのにね)、福井県出土であることが判明したと追記している。どこからの情報なんでしょうね。
◆右は原稿化した『京都考古』の関係部分。足羽山の破片にふれている。この比較作業をやったわけだが、福井県というと、その時点では足羽山しかないし、見つけたとはいえない。が、書いた文章は、新たに足羽山破片の同笵関係を自分で見つけたように書き、小林の中部においた出土地不明鏡はそれとは別とするような書きぶり。実際、これら同笵関係の図を『京都考古』に出しており、6面目があるように書いている。
◆どうなんでしょうね。やはり小林が足羽山のものを同笵と認定していたのでしょうね。『足羽山の古墳』によれば、山頂古墳とは違う別の古墳らしいが実態不明。なので、古墳として特定できないから黒丸にしたのでしょうか。で、こちらは場所は特定されているから、それなら「足羽山」と書くはずだと考えたのでしょうか。当時自分がどう考えていたかはさっぱりわからん。
◆すっかり忘却しているサラの頭で考えれば、メモへの追記の「福井県出土」という情報がどういうものかわからないが、中部に置かれた黒丸が福井県なら、それはやはり足羽山とみるべきなんでしょう。『大古墳展』の目録ではそのように処理されている。また、「足羽山」のこの破片は行方不明とある。福井県のみなさま、どこかの収蔵庫に眠っていませんかね~。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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