人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
カミさんの抗議
◆なんで興福寺の地鎮の壺から魚の骨が出たことがそんなニュースになり、イカロスの太陽風を受ける一辺14mの幕が見事に開いた画像が、そんなチッコイ記事なのか、と。
◆昨日の夜、ワールドカップを見ていて、そう帰ってきたらコートジボワール戦のハーフタイムで、その間のNHKニュースだった。近畿のニュースで取り上げられるのはいい、だが、その前の全国ニュースでも、記者発表のテレビ画像を流しながら報道されているのを見て、なんで、とオレも思っていた。まあ、考古のニュースが取り上げられるのは結構だが、なぜ魚かという理由もわからず、それが何かの思想的背景があって画期的だ、というのでもないのに、へんな話である。価値基準がおかしい。それと、なんでキトラをあんなにもキャンペーンを張って朝日が記事にするのか、偏っている、とも思っていた。だが、まあ、マスコミが適正なニュースバリューの判断ができると考える方が無駄なんだろう。平城遷都1300年なんだから、キトラキトラと言わないで、奈良時代のことをこの機会にもっともっと特集する方が時宜にかなっていると思うが。
◆白石先生から書いたものを送っていただき、そのなかに読売新聞に寄稿した、高松塚の原因究明報告書に対する意見表明の記事も同封されていた。担当者の責任感については同意するが、高松塚壁画を現地にもどすことにこだわっている点には違和感がある。それは委員会で、白石先生が現地に戻すことを追及することを前提に解体を認めたという経緯があるからだが。
◆キトラに戻ると、朝日の記事が、キトラについては壁画をはぎ取る英断を下したのは大成功だった、というキャンペーンのように思えてならない。そうかもしれない。だが、これがベストだったと決めつけない方がいいと思う。間違っていたというのではない、こういう状態である以上、あのようにして救うのがベターと判断した、と判断する側は説明し、そして最大の努力をしたと。だが、それでよかったかという謙虚さもまたもっておくべきではないのか、ということだ。高松塚は大失敗、キトラは大成功で賞賛、という図式に違和感がある。
◆昨日の夜、ワールドカップを見ていて、そう帰ってきたらコートジボワール戦のハーフタイムで、その間のNHKニュースだった。近畿のニュースで取り上げられるのはいい、だが、その前の全国ニュースでも、記者発表のテレビ画像を流しながら報道されているのを見て、なんで、とオレも思っていた。まあ、考古のニュースが取り上げられるのは結構だが、なぜ魚かという理由もわからず、それが何かの思想的背景があって画期的だ、というのでもないのに、へんな話である。価値基準がおかしい。それと、なんでキトラをあんなにもキャンペーンを張って朝日が記事にするのか、偏っている、とも思っていた。だが、まあ、マスコミが適正なニュースバリューの判断ができると考える方が無駄なんだろう。平城遷都1300年なんだから、キトラキトラと言わないで、奈良時代のことをこの機会にもっともっと特集する方が時宜にかなっていると思うが。
◆白石先生から書いたものを送っていただき、そのなかに読売新聞に寄稿した、高松塚の原因究明報告書に対する意見表明の記事も同封されていた。担当者の責任感については同意するが、高松塚壁画を現地にもどすことにこだわっている点には違和感がある。それは委員会で、白石先生が現地に戻すことを追及することを前提に解体を認めたという経緯があるからだが。
◆キトラに戻ると、朝日の記事が、キトラについては壁画をはぎ取る英断を下したのは大成功だった、というキャンペーンのように思えてならない。そうかもしれない。だが、これがベストだったと決めつけない方がいいと思う。間違っていたというのではない、こういう状態である以上、あのようにして救うのがベターと判断した、と判断する側は説明し、そして最大の努力をしたと。だが、それでよかったかという謙虚さもまたもっておくべきではないのか、ということだ。高松塚は大失敗、キトラは大成功で賞賛、という図式に違和感がある。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。