人を幸せにする人になろう

ノブ、フリマやるってよ―尾張・美濃―(8)白鳥塚

◆この一帯にはたくさんの古墳があるのだが、夕刻が近づき、雨も降っており、最大規模の白鳥塚 (しらとりづか)古墳くらいにする。前期古墳。三角形の透孔の埴輪が驚くほどよく残っている。で、例の志段味古墳群のパンフレットを見ると、なんと玉7と比較されているではないか。行燈山型とみているらしい。看板には結論としての段築復元図しかないが、ちゃんと調査区との葺石残存部を確認して確かめよう。別に疑っているわけではむろんなく、資料に即して自分で確認するという意味。
◆後円部のテラス面は1面がよく残り、そこから上にはなさそうで、下のテラスはその下位にあり、不明瞭になっているのだろうとみたが、果たして復元図はそうなっていた。ところが、前方部との落差が大きすぎるのだ。それと斜道部の張り出しがない。後円部頂の縁辺に立つと、前方部がはるか下なのだ。それと前方部の左右で地盤が大きな差がある。後円部3段で前方部2段となると、確かに前方部の短さや広がりは行燈山的なのだが、どのように整理すればいいのでしょうかね。
◆それと石英。各トレンチでの石英粒の点数がかうんとされていたが、現地でもいくらでも落ちているのである。これを白色円礫と結びつけているようだが、確かにそうかもしれませんね。主に墳頂部やテラス面の部分に用いていたのではないか。
◆ここでも看板が設置されたところで、墳丘はロープが張られ、これから整備という段階。

プラグイン

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索