人を幸せにする人になろう

自由な議論を

◆昨日、電話がかかってきて、いろいろと話をした。これも農地改良。いちおう地元の要望ということになっているんでしょう。が、農業を継続していくために、条件整備するというのがひとつの言い方。大きな機械が使え、効率的な農業ができるよう、畑地の区画をむちゃくちゃ大きい単位にし、大規模農道が通る。遺跡はほぼ壊れる。発掘面積は膨大。それを有期の嘱託を投入し、とにかく掘ってしまおうとする。
◆そもそも論としては、そういう時代遅れの公共投資で改変することが、ほんとうにその地域の農業にとって役立つのか、そして遺跡という財産を食いつぶすことによる損失を考えないのか。そして0か100ではない、現実のところで、遺跡を掘らないでかわせるところを調整するとか。実際を知っているわけではないが、どうも聞いていると、公共事業最優先のようで、何も言えていないらしい。
◆そして調査は大規模。1人が25人くらいの作業員を見ていると。追いつけないと。掘っているのは、いい遺跡(具体のことを知っているわけではありません)。これ壊していいのかという思いも。有期の嘱託は、いろんなことをささやきあっても、正職とあまりそういう話ができないでいる。それはあかん。現場に立っている人間が発言しないと。別に喧嘩せよとか対立せよと言うのでない、埋文センターにいる人間が、ちゃんとフランクに議論すべきなのだ。そこがないみたい。まずそっからです。週1回くらいは、全員顔をあわせて、現場の進行を確認する、遺跡や遺構について理解を共有する、そして次週の打ち合わせをする、それくらいのことはやってほしい。そういう場面をとにかく設定し、そこで正職であろうが嘱託であろうが、意見を出し合うような、そういう組織であってほしい。

プラグイン

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

バーコード

ブログ内検索