人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
2013年11月22日(金)ノボノ王塚見学会
◆この日は休暇届けを出し、三重県亀山市ノボノ王塚の、宮内庁調査の見学会に参加した。全体的 には『ヒストリア』10月号(まだ刊行されていません・・・)に書いた通り。王塚本体ではなく、周囲の10数基の群集墳の調査。が、予想より残りは悪い印象を受けた。円墳からなる後期群集墳と思われるが、調査で墳形や時期が掘った箇所すべてで(31箇所!)わかったわけではない。
◆『ヒストリア』に書いたひとつは、7月懇談会時に示された調査予定位置図を見ての掘り方への疑問。なにがしかの柵を新たに取り付けるとすれば(どういうものにするかは調査結果を踏まえてとの話)、そして宮内庁管理地だけで基礎情報を得ようとするなら、調査区設定はああではないのではないか、というもの。残りがそんなによくないし、周溝は浅いので、違う場所を掘っても、墳形を明確にできない結果は同じかもしれないが、もうちょっとはっきりした箇所もあっただろう。調査区については、これくらいにしておきます。
◆で、調査状況を見ての感想だが、ちょっと地山をピュアな土で考えすぎかなと思われるところがあった。これは、黒ボクの堆積する周溝状の窪みについて、周溝かどうか確定できない、という言い方にもつながる。礫混じりの黄色い地山を純粋なところまで出して地山とするが、その上の黒が上から入り込んでいるような部分も地山でいいんでは?と感じた(わたしだけではないですよ)。それを地山じゃなく汚れ土とすると、それを切り込んだように見える周溝状の黒ボクも後世のものとなってしまう。調査区の問題をのぞけば、発掘所見については全般的にあまり気になる点はなかったが(1箇所だけ、ずばっと盛土を切り落としている調査区は、あれはないだろうと思ったが)。
◆終了後、簡単な意見交換。横穴式石室についての議論がおもしろかった。
◆『ヒストリア』に書いたひとつは、7月懇談会時に示された調査予定位置図を見ての掘り方への疑問。なにがしかの柵を新たに取り付けるとすれば(どういうものにするかは調査結果を踏まえてとの話)、そして宮内庁管理地だけで基礎情報を得ようとするなら、調査区設定はああではないのではないか、というもの。残りがそんなによくないし、周溝は浅いので、違う場所を掘っても、墳形を明確にできない結果は同じかもしれないが、もうちょっとはっきりした箇所もあっただろう。調査区については、これくらいにしておきます。
◆で、調査状況を見ての感想だが、ちょっと地山をピュアな土で考えすぎかなと思われるところがあった。これは、黒ボクの堆積する周溝状の窪みについて、周溝かどうか確定できない、という言い方にもつながる。礫混じりの黄色い地山を純粋なところまで出して地山とするが、その上の黒が上から入り込んでいるような部分も地山でいいんでは?と感じた(わたしだけではないですよ)。それを地山じゃなく汚れ土とすると、それを切り込んだように見える周溝状の黒ボクも後世のものとなってしまう。調査区の問題をのぞけば、発掘所見については全般的にあまり気になる点はなかったが(1箇所だけ、ずばっと盛土を切り落としている調査区は、あれはないだろうと思ったが)。
◆終了後、簡単な意見交換。横穴式石室についての議論がおもしろかった。
- << 翌日23日と24日は研究室旅行
- HOME
- 大阪府立中之島図書館存続 >>
プラグイン
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(02/05)
(02/05)
(01/27)
(01/16)
(01/13)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。