人を幸せにする人になろう

6月9日、ピースおおさか

◆昨年、大坂城の調査の関係で何度も前を通りながら、これまで行ったことがなかった。おおむねHPで展示内容は64375f38.JPG確認できるが、この日、実際に行ってみた。
◆まずエントランスを入って大阪空襲の展示。それから下に下がって、15年戦争の展示、上にあがって3階の戦後のパネルとなるが、ちょっと動線は問題ありか。大阪空襲のところの映像、戦跡の映像もじっくりと見る。八尾空港のエンタイ壕というのも、行ったことはないが視認する。15年戦争のところは、壁に沿って奧まで行って、反対側を戻ってくる動線となっている。奧のところで定期的に投影される15年戦争のフラッシュもわかりやすかった。あんまりひどい画像はやはり避けるべきだろうが、しかし戦争の悲惨さを知るためには一定程度は必要。パネルに使っていた写真が間違っていたことは問題だが、それはそんな大きな問題ではあるまいに。「朝鮮人強制連行」と書くと叩かれるのかもしれないが、解説は強制だったと明言してはいない。
◆マンガ『嫌韓流』というのがあって、それはそれで正しい面もあるのだろうが、不勉強で正面から反論できないが・・・。書いている範囲に誤りはないとしても、それですべてではあるまいし、実態をつかまえていない面もあろうし、ふれている点についても、実質のところでどうだったかを掘り下げないとだめだろう。例えば農地の問題とか。やはり進出した日本企業を優遇し土地が取得できるようにしたと思うし、それによって農地を失い、日本に行く、あるいは満州に行かざるをえなくなった、といったことまで。もうやめておこう。
◆赤紙が来て、町内で送り出される際の映像は悲しい。1人だけかと思ったら、何人も観覧者はいて、また学校見学の団体もやってきた。が、若者たちは、ふとパネルの前に立ち衝撃を受けることもあまりない様子。学校見学で連れて行かれる他の施設となんら変わりなく、キャッキャといいながら、足早に通り過ぎていく。もうちょっと、じっくり見せるよう引率者が注意してくれればいいのだが。
◆この手の施設が「暗い」のは当たり前だろう。明るく語れるものではない。ことさら暗くする必要もなく、自ずから厳粛な気持ちになる、そんなものだろう。外へ出れば、日は明るく、ジョギングの人々、大坂城に遊びに来た人たち。それが日常でむろんそれでよい。が、大阪も焦土となって、そこから復興してきたんだ、ということを学んでくれればよいのだ。
 

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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