人を幸せにする人になろう

クントゥル・ワシ通信2016年5月23日

お久しぶりです!。早いものでペルーに来て10ヶ月が経ちました!。とくに大きな病気も無 く、元気でやっています。いかがお過ごしですか?。ブログを拝見しておりますと、測量も土器洗いも懐かしくて、またやりたくなります。お邪魔でなければ、いつかお手伝いに行きたいです!。
◆クントゥル・ワシは約4ヶ月間の雨季がようやく終わり(洗濯物は乾かないし、湿気によるカビの被害がひどかったです)、爽やかな乾季がやってきました!。毎日気持ちの良い青空で、アンデスの山々の景色が最高です。最近はようやくここで自分に出来そう なことが見えてきて、少しずつ活動を進めています。
◆1月~2月には地元の子供たち向けにアカデミアを開催し、クントゥル・ワシ遺跡からの出土品や神殿、当時の食生活などについて、得意の図工をまじえて授業させてもらいました。今は他に も、博物館での映画鑑賞会や、イベントの企画、博物館のお土産品のデザイン等をしています。
スペイン語はぼちぼちと上達している…とよいのですが(^_^;)。博物館や遺跡が地元の宝として、地域の人たちに愛されるような博物館づくりを目指しています。博物館を主体とした、村おこしができればよいなと。
◆隣町のサ ンパブロ市役所が、クントゥル・ワシ村の人達と協力して、村の家々の壁の色を統一して、村の外観をきれいにしたり、遺跡までの道の舗装や、クィ(天竺鼠、ペルーでは食用です)の飼育を促進したりなど、様々な観光プロジェクトを進めています。今のところ、村に観光客向けのレストランやホテルがなく、村にお金が落ちることがなかなか無いのが残念ですね。最近見えてきた問題点としては、村に若い人がいなく、博物館のスタッフも皆年配の方ばかりなので、どうしても積極性に欠け、博物館主体のイベントや観光プロジェクトも受身がちなのが気になります。今はそうした部分を私がフォローしていければいいと思っていますが、それでも、 我々日本人では、語学力の面で限界がありますし、やはりクントゥル・ワシ住民の中から、村おこしを引っ張っていくような人材が育っていくことが必要だと感じています。今後、博物館で働きたいと言ってくれる若者は出てきてくれるんだろうか、今いるスタッフがいなくなってしまったら、博物館はどうなってしまうんだろう…とか、少し先のことを考えてしまいます。しばらくは、私のような日本人ボランティアが入り、そうした面のフォローに入ることになっていくのかな、と思います。
◆あとは今、日本の子供たちと、この村の子供たちとで、何らかの交流が出来ないかな、と考え中です。クントゥル・ワ シは日本人と深く関わりのある地域なので、多くの日本の方に、クントゥル・ワシのことを知ってもらいたいですし、こちらの村の子達にとっても、すごく刺激になると思うのです。今、考えているのは、日本とペルーの子供たちに半分ずつ絵を描いてもらい、
共同で一つの大きな作品を完成させる、という企画です。なるべく、お互いの国や地域の文化を紹介するような内容の絵を描いてもらい、そのことで自国の文化についてよく考え、それを異国の相手にどのように伝えるか、絵を通して、子供たちがそういったことを考えてくれればいいな、と。今、日本での有志を募っているところです。
◆来月、大統領選を控えているペルーです。かつての日系人大統領アルベルト・フジモリの娘、ケイコ・フジモリが決選投票で当選するかどうか、もしかしたら日本でも報道があるかもしれません。都市部では反フジモリ派のデモなど盛んに行われているようで、選挙の結果が気になるところです。
◆また色々とご相談にのっていただけますと幸いです。それではまた。
(2016年5月23日)

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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