人を幸せにする人になろう

天皇機関説

◆土曜日に、文全協の難波宮の講演会に行くことになっていたんですが、この日、ピースをめぐる 講演会があり、そっちに行く。講演はあんまり面白くなかったが、華北分離というのを勉 強せなあかんなと。返ってきてから、家にある昭和の歴史を見ていて、美濃部達吉の天皇機関説問題にぶちあたる。
◆1935年2月18日貴族院本会議で、美濃部の見解に対して不満をもつ議員が質問に立ち、政府に美濃部説の否認を迫る。全国で排撃運動が展開され、8月に政府は誤りであるとする声明を発表する。が、美濃部そのものは不起訴。議員をやめるも、攻撃側は「絶滅」を叫び運動を継続、極刑を求める。10月、政府は再び声明を発表し、これを排除する声明を出す。文部省は全国調査をして、この説の教科書等を排除する。
◆かつて美濃部の憲法解釈を誤りとして攻撃をゆるめなかった陸軍、いまそれに相当するのが内閣であり政府与党で、政治屋そのものが立憲主義に立たないわけだ。憲法の理解について、学者の見解などけしからんという構図はまったく同じ。われわれは正確にいつか来た道をたどっている。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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