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山里丸サウンディング

◆今年度の大阪城山里丸下層調査の、9月実施のサウンディング結果の検討会が梅田であり、業者か ら送られてきた柱状図をもとに、比較的硬い層、軟らかい層の、横のつながりを考えて色をつけていく。およそ上段と下段をとらえており、その間に石垣かもしれない下に通らない硬いものがあるというのは把握できており、絵図面から考えられる豊臣の山里丸を区切る石垣位置とも整合的であることは、調査段階で認識していた。が、土の硬さを考慮すると、例えば豊臣期の遺構面を覆う、徳川期の盛土なども、比較的軟らかい層として、なんとなく見える。5mまでとしたが、ところどころでさらに下部を追及し、地山と思われる層を確認すべきであったと反省。しかしそこは、第2弾でやれば、一層、これら柱状図の意義も増すだろう。山里丸西側は大阪層群の段丘礫層で硬く、今回も地山が高いのだろうと思われる地点では、マイナス5mまでのところで、それらしきものが当たっている地点もある。
◆地山を追いかけられれば、その上に整地・盛土した柔い層、遺構面と思われる硬い層、またその上の盛り土、その上の遺構面、といった連続も捉えられる。で、豊臣期上段と思われる東寄りでも、その下は地山ではなく盛り土で、マイナス4mくらいでなにか横に通る遺構面があり、これなんじゃろか、と思っていたが、検討会でI氏がひとこと。「本願寺」・・・。おお。そうかもよ。
【お断り】この図は東西ラインだが、西側では浅い位置でガラにあたり、下に入ってないので、このラインだけでは、ほんまかいなというところだが、その南北で平行してやった成果とも総合しての判断です。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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