人を幸せにする人になろう

文化財の活用、その前に

◆文化財の「活用」、あまり好きではない言葉ですね。では何といえばいいのだろう。すぐには出てきませんが。
◆20世紀までの緊急調査に追われる埋蔵文化財保護から、21世紀的な把握・管理・活用ということが叫ばれて久しい(1990年代後半)。現代社会における地域の拠りどころにということは、地域社会の持続のためにも正しい方向だろう。その一方、20世紀的ではあるが、工事で遺跡が壊されるのに、ノーチェックというのであれば、順序が違うだろうとも思う。両者はだいたいパラレルで、ちゃんと開発対応をちゃんとやっているところは活用もやっていると思っている。そうでもないのに、活用・活用と言っているところも、あるんでしょうね。やってこれなかったことが、活用をやってれば、それでよし、ということになってはいけないだろう。遺跡を壊す工事について、むろんその内容で対処もいろいろあるとはいえ、一定規模のものは、せなあかん。それができなければ、体制を整えるべし。できないのに活用だけやるな、これも正しいと思うわけです。
◆兵庫県のある市の話を聞いて愕然とした次第。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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