人を幸せにする人になろう

10月31日、森ノ宮貝塚シンポ

◆無事、終わりました。とにかく知っている人は名前は知っているが、知らない人も多いだろう し、名前を知っていても遺跡の状況をちゃんと知っている人はさらに少ないだろう。わたしも授業で西日本最大級の貝塚と喧伝してはいるが、実はほとんど知らない。それを概略まず知ってもらうというのが、言い出した者としての趣旨。それを博物館協会のO君が、内容を具体化してくれ、講演者やコメンテーターを考え、先にも書いたが、関連してピロティホールの展示室の公開や、関連展示なども組み合わせることも実現してくれた。ほんとうに感謝に堪えない。
◆で、10時からピロティホールの展示公開があるので出かけていく。この建設にともなう調査が行われたのが1970年代中頃なのだが、聞いていると、坪井清足さんがピロティ方式で残せと指示したのだそうである。下に貝層の大部分を残したということ、これがなにより大事で、関係者の 尽力に感謝しなければならない。
◆入っていくと、次々にお客さんがやってくる。うれしいじゃないですか。ここ、元は週1回、特定曜日は開けていたようだが、指定管理か、大阪市の直接の管理でなくなり、いまは年に1回か数回、公開日を設けるだけになっているのは、もったいない話である。大阪市が管理していると、職員さんの業務の中で、公開曜日の鍵の開け閉めなどをやれたのだろうが、いまはホール利用の管理運営を外に出しているものの、展示部屋の公開は切り離されており、公開するには市教委の担当が貼り付かないといけなくて、限られた数日となっているようだ。
◆土器や石器、人骨など、主要な遺物はここにある(歴博の展示では土器1個に石器いくつか)。が、公開状況が以上のような状態。そしてピロティホールの外側に、この下に西日本有数の貝塚があるという説明板はない。現地に行ったとき、市街地で貝塚が見えるわけではないが、どこにどう貝層が広がっていて、どんな遺跡なのかを知ってもらえる、まずは説明板の設置をやってほしいもの。

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HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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