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人を幸せにする人になろう

3系統の水利の塗り分け

◆詳しくはまた整理してから、とは思います。現場中に作成した図と、現地を歩いて確認した水路 を記入したものの画像を出しておきます。
◆黄色のところが槇尾川からの取水による水がかり部で、青実線の太いやつが幹線で、下にたどっていけば黒鳥に行き着きます。ほか2つは、薄い黄緑と、薄い黄色で、それぞれ信太山の谷水によるもので、ため池を造っています。
◆7世紀の役人が、この幹線水路をどこにどう通すか考えたんだろうな、などと思いながら歩いておりました。まあ、基本的に地形を考えれば、自然に決まるプランではあります。槇尾川の遠い取水口から水をはるばる引くことで、伯太・池上が成り立っており、古代にさかのぼっても、上泉郷50戸はこれがないと成り立ちません。
【追記】狭山池や古市大溝はめちゃ有名ながら、国府河津井のみならず、昨年の和気にかかわる久保津土井も、今回の幹線水路も、信太の大野池の水路も、これらもみな7世紀の大開発として理解すべきものであると思う。むろん発掘などで年代を絞り込める事例にはならないわけだが・・・。伯太で言えば、幹線水路より低地部側にしか条里地割りが及ばないことは、両者がセットであることをはっきり示している。
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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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