人を幸せにする人になろう

次に大阪城

◆また天理大学にお願いして、2012年3月に本末御殿ねらいでやったレーダー探査の、残り北半部 を12月に実施してもらうことで話を進めている。
◆お城といえば、大阪歴史学会でやっている伏見城の現状調査の、今年が最終年度にあたる。これもそろそろ動き出す必要がある。できれば、空中レーザー測量ができないものかと考えているのだが・・・。どうなりますやら。

久津川車塚、年末年始の陣

◆GWに6日間やった久津川車塚の測量を、年末年始に再起動する。大阪大谷大学との合同になる見込み。で日程調整をしなければならない時期となり、図面を出してきた。 濃い緑のところ、すなわち墳丘斜面が残っている範囲をやっつけるのが目標。
◆できればプライムイン城陽で合宿をしたいものである。部屋で酒が飲めないのがな~。
◆城陽関係では、もうひとつ、芝が原古墳の報告書が動いている。鏡と銅釧について一線の研究者にお願いし、また3次元計測も計画している。土器および玉類の担当の方々とともに、一度検討会をもとうと話をしてきた。10月頃と言ってきたが、もう月末。12月初め頃でなんとかやりたい。

文化庁・宮内庁への要望書

◆10月1日付けで、陵墓の保護対策についての要望書を、関係15学協会から、文化庁と宮内庁に対して提出した。『ヒストリア』でも10月号で全文を掲げたが、原稿の一部遅れから、刊行は11月中頃にずれこみそうである。大阪歴史学会のHPでも、すぐ公開されるはずである。文化庁宛のものを掲出する。


                                   2013101

文化庁長官
  青柳 正規 様
                                        陵墓関係15学・協会
幹事団体 日本考古学協会
                                             
大阪歴史学会/京都民科歴史部会/考古学研究会/古代学協会/古代学研究会/史学会/地方史研究協議会/奈良歴史研究会/日本史研究会/日本歴史学協会/歴史学研究会/文化財保存全国協議会/歴史科学協議会/歴史教育者協議会
 
陵墓古墳の保護対策強化についての要望書
 
 私たちは、宮内庁のご理解をいただき、1979年以来、陵墓古墳(参考地含む)の保全整備工事にともなう事前調査を見学し、また2008年からはこれとは別に陵墓地の立入り観察を行ってまいりました。近年の見学を通して、陵墓古墳の予想以上の損壊状況を目の当たりにし、改めて陵墓古墳保全の難しさを実感しております。
 宮内庁において計画的・継続的な保全整備工事が実施されておりますが、少なからぬ陵墓古墳において周濠の滞水や巨木の繁茂による損壊が進んでおります。また現状において、同じ古墳にもかかわらず、宮内庁管理地とその外側に区分されているものが多く、周濠・周堤が破壊されたり、宅地化が進む状況も続いています。このまま事態が悪化すれば、貴重な陵墓古墳を良好な姿で維持し未来へ継承していくことが危ぶまれます。
 こうした現状は、国民共有の文化財の保護にあたる貴庁にとっても、陵墓を管理する宮内庁にとっても、陵墓古墳を文化財保護法の理念をふまえて国民共有の歴史遺産として未来に伝えていくことを願う私たちにとっても、きわめて憂慮すべき事態ではないでしょうか。こうした状況に対処するためには、土地所有や管理区域の枠を越えて陵墓古墳全体の保護を図るべきであり、宮内庁や地元自治体と一層の連携を進め、国をあげてこの問題に対応する合意形成と体制づくりが不可欠と考えます。私たちも学術面からの支援や協力をいたします。
 いま百舌鳥・古市古墳群では、世界遺産推薦にむけての準備が進められ、地元自治体が遺跡の範囲確認調査を継続し、関係機関により保存管理計画策定の協議が行われています。世界遺産の準備が進むこの機運において、貴庁におかれましては、省庁の垣根を越えて、陵墓古墳の保護に積極的に取り組んでいただくことを強く願うものであります。
 以上の認識をふまえて、次の2点を要望いたします。
 
1.宮内庁・地元自治体と密接に連携し、史跡指定等の適切な方法を駆使して、陵墓古墳 の一体的かつ実効ある保護策を、国をあげて早急に講じられること。

2.陵墓古墳の保護に対する国民の理解と支援を得るためにも、陵墓古墳にかかわる関係 機関の調査や公開・活用に対する支援を進められること。

葉室石塚

◆白石先生いわく、岩屋山式石室のプロトタイプとみていたが、大阪府史の図面からすると「岩屋 山式石室として捉えるべきもの」だと(近つ館報15)。でもどうですか。これが岩屋山式石室なんだろうか。だとすれば岩屋山式石室の定義とは一体なんなん?、と思ってしまう。玄室2段ではあるが。
◆これを岩屋山式として、その石塚のごくわずかな須恵器で、岩屋山式石室の年代を推測することは「きわめて危うい」だろう。

サバティカルを取ります

◆みなさん科研は出しましたか。こういうと、1年前の岡大の記事を思い出してしまいます。わたしはと言えば、出し たんですが、誤りにひとつ気づき、研究支援課に連絡。いま整理中でダメ。最終の期間を取ってあるらしく、その間に連絡して差し替えることができるようだ。
◆9月末〆切のサバティカルに申請し、10月教授会で認められた。とはいえ、非常勤で手当してくれるのは1つだけなので、大方は後期にまわしてこなすことになる。学内の委員とかそういうのは免除されるが、授業関係では後でツケが回ってくるということ。だが、まあ代替不可の博物館実習だけ週1でやれば(学生・院生の指導は当然やらなければなりません)、あとはフリーとなる。申請書に書いたことが実際にできるように、のこり年度末までの仕事をこなさなければならない。
◆これにともなって、いろんな整備委員会の委員も2年とかの継続以外は(年度ごとでの更新も含め)、受けるなということになる。少々、各方面、迷惑をおかけすることになるかもしれません。後期でよければやりますので・・・。
【補記】写真は記事とは関係ありません。高槻で「円形校舎や」と思ったのですが、パナソニックの工場みたいです。

大阪府大と市大の統合2013年10月

◆大阪府と大阪市、大阪府立大学と大阪市立大学の四者が、統合後の「新大学案」を、この10月に 策定し、HPでも公開されている。

堺の旧市街

◆今度、11月17日に堺の案内をしないといけないので調べる。前に歴史学教室の2部学生たちと1 日歩いたことがあり、だいたい主要なものは見て回った記憶がある。自分としては、堺の燈台にまだ行ったことがないので、行きたいのだが。

高専の卒業生は優秀なんだそうです

◆大阪府大には高専も付属する。くっつけたんだろう。工学の場合、高専生は実に優秀というのが 一致した見解みたいです。いまは大学3年次に編入する場合が多いのでしょうが、例えば東大でもどんどん合格するのだとか。何か作るとか、プログラムを組むとか、高校1年相当時から5年かけて専門的に学んでいる力は、大学に入り、2回とか3回で専門に上がって、どうしましょうか、というヤツより、よほど戦力として能力が高いのだとか。
◆カミサンいわく、これが日本の教育を考える上で、重要だと。いまの日本の大学の多くは、ほんとに大学として認可すべきものかどうなのか、とよく言っている。多くは専門学校でいい、と(とくに就職がいいとか、実学とかをウリにしているところ)。大学として認可を受け、そのためのカリキュラムが組まれ、べつに勉強したくもないものの単位を取る回り道をするよりも、特定の専門科目をみっちり教える専門学校でよいと。そうして実力のある人材を輩出する方が、よほど実際的だという主張。
◆誰もが高等学校普通科を出て、誰もが4年生大学を出て学士になる。そもそも試験を受けて一定の関門をくぐるということもなく、推薦その他のFA入試という適当な試験で、高校3年後半を遊んで暮らし、大学に入って高校の学び直しに大学は労力を使い、大学の数学や物理を教えてもポカ~ンで、試験は丸暗記、ちょっとひねればとたんに答えられない、という。それでも卒業させ、社会に出て行くことの問題。
◆これは会社などの社会の意識の問題でもある。わんさかといる大卒者、それよりも技を身につけている者の方が、生きていくすべがあるし、会社が獲るにしても戦力になる、といったところまでいかないといけないが。
【補記】写真は記事とは関係ありません。

むかしの香川の旅(1)さぬき市歴史民俗資料館

◆2009年7月19日と20日に香川に見学旅行に行く。概略しか書いていないが、実に面白かった。こ れについて書いてみようと思って書き始めるも、そんなことやっている場 合ではない。
◆まず、むかしの大川町歴史民俗資料館。雑然といいものがならんでいる。対応いただいたオジサンが実に人柄のよかったことをなんとなく記憶している。写真は冨田茶臼山の埴輪。
【追記】やめときます。過去は過去。

ねごろは

◆根来寺遺跡の、一条閣移転地の造成工事が進んでいる。
◆県教委は、移転の事業者であり、確認調査をやって本発掘調査範囲を定め、遺跡の 評価をして移転goを決めた。だが、確認調査が十分でなく、尾根頂部が未発掘なままであり、見解の相違を生んでいる。なので全面調査を要望してきた。そして造成工事に予定通り取りかかっている。
◆造成工事の遺構も出てきているようで(中身はよくわからん)、それに応じて調査している。はじめから、あるいは途中でも全面掘っていてくれれば・・・。
◆この地点がいかなるものか、全域の遺構を明らかにして、残り具合も悪いなら悪いでもいいが、遺存状況を把握した上で、どうするのかという判断をやってほしいと願ってきた。むろん見解の相違は埋まらないかもしれない。が、(1)全体の判明、(2)遺跡の評価→(2)遺跡の取り扱い判断、とよほど論点は明確になる。しかしこれまでは、遺跡の性格にかかわるポイントとなる部分が未発掘なままで、コトが進んできたわけである。
◆今回、どこまでのものになるのだろうか。ここに至ったが、まだ遅くはなく、全面発掘に切り替えてほしいと願ってやまない。中途半端なまま―調査も評価も―コトが進むことのないように願う。
【追記】11月5日に見せていただきました(写真)。またコメントします。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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