人を幸せにする人になろう

で民俗

◆コメントはようしません。入口を入ると百貨店のおせち料理がずらりとならんでいて・・・。写真は禁止されているし。聞くところ986800ca.JPGによると、柳田民俗学といった従来の正統派に対して、最近の若い人の研究は社会学みたいで、そういうものが前半に盛り込まれ、後半が従来的な展示で、ちがうものがあわさっているのだとか。化粧品とか週刊誌とか、それと世界遺産が取り上げられて、民俗文化を観光資源とする動きを紹介しているということになるんだろうか。全体としてなかなかコメントしにくいわけである。
◆写真は後半の部分の初めのほう。スロープを下りていって後半部となる。確かに記録すべきかつての民俗はほぼ姿を変え、そうした採録・記録化という作業はだいたい終わったというのか、もはや形を変えたというか・・・。そうしたものをかつての姿として静的な展示に供することも、人々の興味を引くものではある。が、現在の課題としては、そうした地域の諸文化が形骸化しなくなっていくものもある一方で、祭りなどはなんとか残っているものもあり、そういうものをどう引き継いでいくか、そういうことに、民俗学をやっている人も考えざるをえないしコミットしていかざるをえないということか。
◆よくわからんが、しかし40年くらい前まで残っていたような文化を、いまどうするかという課題はむろん重たいわけだが、一方で、展示するという機能はやっぱりあってもいいと思う。それも歴史の産物なのだが、どっちかというと切り分けた方がいいのではないかと思う。そして民博とダブル部分はあるわな、と。けっこう子供は楽しそうでしたよ。もっと玩具とか体験的なものにする方向もあるだろう。
◆まあ、リニューアルした民俗の展示。とくにその前半部について、今度行ったときにでも、そこだけを集中的に見て、斬新ではあるがいろいろと意見が分かれうる展示について、また考えてみたい。
◆思い出したのでひとつ戻るが、葬送というのが新鮮だった。いまの火葬とは違う野辺送り、もう体験することのない、かつての葬送儀礼の展示は面白かった。葬送に限らず、祭りとかいうのでなく、出産や753や、結婚や、そういうかつての姿の展示はけっこう面白かった。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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