人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
ねごろの件、和歌山県議会で質問される
◆和歌山県議会での議事(ブログ「雑賀光男の議会報告」より)
Q雑
今年は夏目漱石が和歌山の旧県会議場で「現代日本の開化」という有名な講演をしてから100年になり、8月15日だったそうであるが、今年の夏、8月14日に「漱石が和歌山で何を言い たかったか」というシンポジウムがあり、大変面白く話を聞かせてもらった。そういう点で一乗閣の問題にも関心を持っていた。
そうしたところへ、県会議長から各会派に文書が回ってきた。日不考古学協会の埋蔵文化財保護対策委員会委員長・矢島さんという方からの議長宛の文書で、一乗閣の移転の問題について、保存は大事であるが、根来寺の埋蔵文化財を壊すことになるのではという趣旨であった。議長がつけてくれた文書によると、中身の 回答は教育委員会にお願いする、文書が議会に回ってきたので会派に回すということであったが、これについて教育長はどういう回答をしたのか。 賀委員
A西下教育長
その件については、文化遺産課と連携′をとりながら、基本的には根来の文化遺産が壊れることはないという認識で一乗閣の移転を進めている。国とも連携を取りながら進めているので、詳細については課長から状況説明をさせる。
A 津井文化遺産琴長
委員から御指摘のあった要望書の中身をもう少し詳しく話をすると、3点の要望である。1点目は、尾根を余り調査していないのではないか、さらに調査して保存してください、2点目は、文化財保護法に定める史跡に追加指定ください、3点目は、根来寺全体の整備活用を図られたいということであった。
そ れに対する私どもの回答時、尾根部分については、昔、そこでパイロット農園が経営されていたが、埋蔵文化財確認調査の結果、それをつくったときに重機で 削った爪痕等が確認されており、埋蔵文化財は既に破壊されているので追加調査する必要はない。また保存措置については、いかに埋蔵文化財を保存しつつ旧県 会議事堂を移転するか、これから基本設計を行うのでその中で検討すると回答している。史跡指定については、県教育委員会の権限ではないので答えることはで きない。根来寺全体の保存、整備活用については、岩出市が中心となって委員会を設立しているので、その中で検討していくと回答している。
Q 雑賀委員
文化財の専門的なことはわからないが、こういう学会の方の要望と同時に、大阪歴史学会代表委員・小田康徳という方からもそういう要望が来ている。
埋蔵文化財は一度壊してしまうと取り戻しがつかない。パイロット農園のために調査せずに壊してしまっていたことがわかったというのは教育委員会の責任では ないだろうが、その後、文化遺産課に話を聞くと、3月から8月にかけて県の文化財センターに依頼してまた発掘調査をやっていただいたようである。こういう 場合、埋蔵文化財の文化財保護審議会に諮って和歌山の専門家の中で「それでいい」というお墨付きをもらい、後から専門家の意見を聞かなかったと言われない ようにだけしてほしい。
A 津井文化遺産課長
委員のおっしやるとおり、昨年10月、平成23年1月に文化財保護審議会の埋蔵文化財部会を開き、この件について報告をしている。また、県文化財保護審議会も23年3月に開催してこの件について報告をしている。また、今後も埋蔵文化財部会、文 化財保護審議会を開催して報告する予定である。
Q 雑賀委員
この問題について心配している方に聞くと、今、文化財保護審議会の委員の皆さんのところへ文書で届けられているようであるが、委員の皆さんの中には知らなかった人もいるようである。その点、きちんと話を詰めてやっていただきたい。
23年3月に文化財保護審議会が開かれているようであるが、議事録を見せてほしいとお願いすると、個人の発言が載っている議事録は公開できないと言われ た。普通、審議会であれば、発言した委員の名前が出せないでA、B、Cになる場合もあるが、公的な審議会で審議をするからには、こういう意見があったとい う議事録が公開され、その結果どうであったかということが記録として出されないといけないと思うが、その点、どうか。
A 津井文化遺産課長
文化財保護軍議会だけではないが、審議会というのは、特定の事象についてそれぞれの委員が率直に意見を出し合い、協議・検討をする意見の交換の場であるので、その審議会の議事録を公開することはできないということになっている。
それが情報公開制度の趣旨である。
Q 雑賀委員
例えば、きのくに教育協議会であれば議事録が詳しく出ている。一般的に議事録を残さないのが審議会というものであるのか。
A 西下教育長
特に文化財には様々な意見があり、価値観が違うので、その辺、今までどのように審議され、どのような経過をたどっているのか研究して勉強し、次回答させていただきたい。
Q雑
今年は夏目漱石が和歌山の旧県会議場で「現代日本の開化」という有名な講演をしてから100年になり、8月15日だったそうであるが、今年の夏、8月14日に「漱石が和歌山で何を言い たかったか」というシンポジウムがあり、大変面白く話を聞かせてもらった。そういう点で一乗閣の問題にも関心を持っていた。
そうしたところへ、県会議長から各会派に文書が回ってきた。日不考古学協会の埋蔵文化財保護対策委員会委員長・矢島さんという方からの議長宛の文書で、一乗閣の移転の問題について、保存は大事であるが、根来寺の埋蔵文化財を壊すことになるのではという趣旨であった。議長がつけてくれた文書によると、中身の 回答は教育委員会にお願いする、文書が議会に回ってきたので会派に回すということであったが、これについて教育長はどういう回答をしたのか。 賀委員
A西下教育長
その件については、文化遺産課と連携′をとりながら、基本的には根来の文化遺産が壊れることはないという認識で一乗閣の移転を進めている。国とも連携を取りながら進めているので、詳細については課長から状況説明をさせる。
A 津井文化遺産琴長
委員から御指摘のあった要望書の中身をもう少し詳しく話をすると、3点の要望である。1点目は、尾根を余り調査していないのではないか、さらに調査して保存してください、2点目は、文化財保護法に定める史跡に追加指定ください、3点目は、根来寺全体の整備活用を図られたいということであった。
そ れに対する私どもの回答時、尾根部分については、昔、そこでパイロット農園が経営されていたが、埋蔵文化財確認調査の結果、それをつくったときに重機で 削った爪痕等が確認されており、埋蔵文化財は既に破壊されているので追加調査する必要はない。また保存措置については、いかに埋蔵文化財を保存しつつ旧県 会議事堂を移転するか、これから基本設計を行うのでその中で検討すると回答している。史跡指定については、県教育委員会の権限ではないので答えることはで きない。根来寺全体の保存、整備活用については、岩出市が中心となって委員会を設立しているので、その中で検討していくと回答している。
Q 雑賀委員
文化財の専門的なことはわからないが、こういう学会の方の要望と同時に、大阪歴史学会代表委員・小田康徳という方からもそういう要望が来ている。
埋蔵文化財は一度壊してしまうと取り戻しがつかない。パイロット農園のために調査せずに壊してしまっていたことがわかったというのは教育委員会の責任では ないだろうが、その後、文化遺産課に話を聞くと、3月から8月にかけて県の文化財センターに依頼してまた発掘調査をやっていただいたようである。こういう 場合、埋蔵文化財の文化財保護審議会に諮って和歌山の専門家の中で「それでいい」というお墨付きをもらい、後から専門家の意見を聞かなかったと言われない ようにだけしてほしい。
A 津井文化遺産課長
委員のおっしやるとおり、昨年10月、平成23年1月に文化財保護審議会の埋蔵文化財部会を開き、この件について報告をしている。また、県文化財保護審議会も23年3月に開催してこの件について報告をしている。また、今後も埋蔵文化財部会、文 化財保護審議会を開催して報告する予定である。
Q 雑賀委員
この問題について心配している方に聞くと、今、文化財保護審議会の委員の皆さんのところへ文書で届けられているようであるが、委員の皆さんの中には知らなかった人もいるようである。その点、きちんと話を詰めてやっていただきたい。
23年3月に文化財保護審議会が開かれているようであるが、議事録を見せてほしいとお願いすると、個人の発言が載っている議事録は公開できないと言われ た。普通、審議会であれば、発言した委員の名前が出せないでA、B、Cになる場合もあるが、公的な審議会で審議をするからには、こういう意見があったとい う議事録が公開され、その結果どうであったかということが記録として出されないといけないと思うが、その点、どうか。
A 津井文化遺産課長
文化財保護軍議会だけではないが、審議会というのは、特定の事象についてそれぞれの委員が率直に意見を出し合い、協議・検討をする意見の交換の場であるので、その審議会の議事録を公開することはできないということになっている。
それが情報公開制度の趣旨である。
Q 雑賀委員
例えば、きのくに教育協議会であれば議事録が詳しく出ている。一般的に議事録を残さないのが審議会というものであるのか。
A 西下教育長
特に文化財には様々な意見があり、価値観が違うので、その辺、今までどのように審議され、どのような経過をたどっているのか研究して勉強し、次回答させていただきたい。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。