人を幸せにする人になろう

日本学術会議

◆前にも書いたかな。いま、政府方針に学術会議が反論の声明を出し、あらゆる学会にも同調をよ びかけている。が、カミサン曰く「独立せい」。年間10億円もの国費をもらっている限り、政府にモノ申すと言っても、自慰に過ぎないのでは。ご意見を伝える、政府は承りました、と。まあ、予定調和的な関係で、厳しい緊張感などないのだろう(人選の問題が発生するまでは)。
◆日本学術会議が、あからさまな政府批判なんてできやしないだろう。たとえば軍事費の大幅増に対し、猛烈な反対を日本学術会議がするだろうか。大学など研究機関に軍事開発研究をやらそうという意向に対し、反論はするんだろうが。
◆政治、あるいは政府、これに対し、学術界の正義があるに違いない。日本学術会議の意見書だとか政策提言などが、すべて政府に忖度したものとはいえないだろう。もの申すという姿勢ではあろう。だが、そういう提言が活かされたかどうかは、よく振り返ってみる必要があるのではないか。
◆例えば安保法制の時はどうだったのだろうか。取り扱う内容は学術界のことにとどめ、日本の道行きを大きく左右するような政策変更などについては、それは政治の判断だからと関与しないということはなかったのか。
◆学術界は、政治の世界から独立しているべきである。あ らゆる政策分野にバックには学問があり、政策全般にモノ申す集団であってしかるべきだろう。が、日本学術会議が、年間10億円もの国費で飼われている存在である限り、おのずから制約が生じるだろう。
◆日本学術会議なるものを存立させ続けるとすれば、日本のあらゆる学会に参加をよびかけ、ささやかな分担金をお願いし、その範囲で運営すべきではないか。そうであればこそ、政府にとって、うるさい、だけど無視できない重みをもつのではないか。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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