人を幸せにする人になろう

横穴式石室をちゃんと見る

◆いま3回生の学生が、卒論で横穴式石室をやろうとしている。一緒にじっくりと石室を見て、とて もよかった。たいがい何度か来ているので、せっかくなのに真剣に向き合っていないことを自覚。今回、石室のなかで、いろんな気づきがあった。が、ちゃんとメモしていないのはダメですね。石室は図面だけながめていてもダメだ。いまなら、ひとつひとつメタシェイプを作っていくことができる。でもこれも、写真を撮ってマッチングさせることが目的になりがちか。大きめの図を用意し、観察し、記入していくという営みが大事ですね。で、ひとつひとつ純粋に石室から年代を考えてみる。標式古墳の特徴を頭に入れつつ、個別はそんなに典型例ばかりではないものを、考える、判断する、ということだ。
◆こないだ、赤坂天王山で、ひとつ気づきがあった。既にわかっていることか、報告書を見ようとするが、見当たらない。この石棺、黒漆を塗ってませんか。正面の縄掛突起の下の斜面部は、ノミで仕上げられた面がよく残り、表面に黒い皮膜がある。ほかのところでも、風化していない面には、縄掛突起の下ほどには残らないが、ほとんど雨水で流れてしまっているものの、やはり黒い部分が残るところがある。石棺は白いものと思っていたが、そうでない?

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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