人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
河上さんの本
◆河上さんの『後・終末期古墳の研究』をようやく入手。お恥ずかしい。牧野のことも、報告書の転載部分だけで
なく、最後に書いてましたね。
◆それだけでなく、河内大塚山が未完成だ、というのを1995年にちゃんと言っている(1993年の季刊考古学の方が古いが)。この部分をどう書いているかが、もともとの出発点。
◆五条野丸山についての部分を読む。なんで未完成と見るかという論理。後円部の最上部の円丘に対する前方部上段がない。北を閉じた痕跡がない。前方後円墳とすると石室が直交せず南面するのはおかしい(石室は時期が下がる)、墳丘および石室との関係からはこの3点。あとは、石室は6末くらいだし、南面させるのも理解できる、だから前方後円墳の墳丘とは時期はあわない。だから、生前造墓で墳丘をつくり、死没後にいちおうそれを利用しながらも、巨大円墳として丸山古墳を造った、というもの。
◆しかしこれは白石さんが、丸山の石室は下段上面を基礎として、中段に埋め込んでいるとというので、河上さんの想定とは齟齬することなる。前方後円形の中段内に石室があるのであって、3段目の円丘にともなうのではない(もっとも、その墳丘を掘り込んで石室を構築した、という理屈はまだ成り立つが)。
◆大塚山のことは今回できるかぎりのことをやったので、いずれは丸山もとは思うが、このへんで。
◆それだけでなく、河内大塚山が未完成だ、というのを1995年にちゃんと言っている(1993年の季刊考古学の方が古いが)。この部分をどう書いているかが、もともとの出発点。
◆五条野丸山についての部分を読む。なんで未完成と見るかという論理。後円部の最上部の円丘に対する前方部上段がない。北を閉じた痕跡がない。前方後円墳とすると石室が直交せず南面するのはおかしい(石室は時期が下がる)、墳丘および石室との関係からはこの3点。あとは、石室は6末くらいだし、南面させるのも理解できる、だから前方後円墳の墳丘とは時期はあわない。だから、生前造墓で墳丘をつくり、死没後にいちおうそれを利用しながらも、巨大円墳として丸山古墳を造った、というもの。
◆しかしこれは白石さんが、丸山の石室は下段上面を基礎として、中段に埋め込んでいるとというので、河上さんの想定とは齟齬することなる。前方後円形の中段内に石室があるのであって、3段目の円丘にともなうのではない(もっとも、その墳丘を掘り込んで石室を構築した、という理屈はまだ成り立つが)。
◆大塚山のことは今回できるかぎりのことをやったので、いずれは丸山もとは思うが、このへんで。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。