人を幸せにする人になろう

自給自足

◆しばらく前に、テレビで自給自足に近い暮らしをしている人を取り上げた番組があった。とても面白かった。むろん、共感できる部分もあったし、こういう人もいるのだ、と知ること自体が新鮮であった。
◆1人目は、料理研究家だったオバサンが、南紀で自分で畑を耕し14年間一人暮らしをしているという。それが数年前で、今回、取材に行くと、人との繋がりが欲しくなって、ムコ殿を募集中で、また近所の人に料理を教えている、という変化があった。人間、雨露をしのげる家屋と、家のまわりに畑があれば、生きていけるのだ。とはいえ、電気やガスは使っているようだし、現金収入はあるんだろうか、蓄えか。まあしかし、自分で作ったものを料理して食べる、よく14年間も一人で暮らしてきた者だ。ふつうはこうはいかないよな。
◆2例目は、五島列島の廃屋を年間1万円で借り、海水からの取水装置を作り、塩を作って暮らす若夫婦+子1人。これが最高によかった。とくに奥さん。男が放浪の果てに五島列島にたどりつき、そこでどんな暮らしをしようが、どうでもよろしい。そんな男につかまって不幸な暮らしをしている、という気持ちがみじんもなく、ムカデが落ちてくるボロ屋ながら、自分で作物を植え収穫し、安全な食事をして、という生活にほんとうに満足している様子なのだ。この男がうらやましかった。あの子供はどんな野生児になるのか。そうか、子供が就学年齢になったとき、学校はあんまり近くにはなさそうだし、そのへんをどうしていくかだな。けど、見ててほんとうに、こんな暮らししてみたいと思ってしまった。
◆3例目は、茨城県だったか、無農薬はもちろん耕作機械をいっさい使わない農業を追究している夫婦。ここは徹底していて、電気ガスも拒否、薪ストーブでの調理。ここの場合、夫婦ともむろんそうした志向があり、互いに共感したことは確かだろうが、なんとなく無理をしているような気がした。男は自分の哲学を押し通し、奥さんはついていってる感じ。どこかで破綻しそうな気がする。いま歴史民俗資料館で見るような民具を使っている。エライと思うが、どこか我慢しているようなところはないか、ゆったりしていないような気がした。
◆こんな生活は自分には無理なのだが、農業をしたい願望はず~とある。定年退職後に始めるのはまず無理なので、遅くともいまごろからは始めた方がいい。近頃、家が欲しいね、とカミさんと話をする。そう、空き家でよいのだ。できれば田畑付きがいい。貸してくれるのでもいい。前に大阪・太子町で築300年の古民家が不動産広告に載っていて、見に行こうかと話していたら、翌週にはなかった。途方もなく敷地が広大で、家屋も大きかった。「半分でいいよな」と。で、まだ田畑が広がっているところで家をさがしたいと思っている。できれば、山も近い方がよい。そんなんで二上あたりはどうかと考えている。
◆どこかで、まじめに探しにかからないと実現することはないだろうが。古い家を少しずつ直すのって、いちばんやりたいことだ。しかし、もうやらないと、体が動かなくなるだろう。真琴(長女)はいま中3、彼女が大学に行くと、またオレ1人だ。2013年春か。それを目標にするか。いや、二上だったら、子供の通学もぜんぜん大丈夫なので、いまでもOK。やっぱり、本気になるかどうかだね。でも悲しいほど貯金がないのだ。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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