人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
2010年10月31日(日)
◆06:30に目が覚めるが、二度寝。09:00に上南国際会館(ゲストハウス)を出る。地下鉄1号線を蓮山洞で3号線
に乗り換え(前はまだなかったのでは?)、終着の大渚まで行き、タクシーで国立金海博物館に向かう。現在、金海と空港まで鉄道を延ばす工事が進行しており、まもなく開通しそう。そうなったら、ずうっと便利になる。西部バスターミナルから金海までバスという手もあったが、不安なので地下鉄でいけるとこまで行き、タクシーに乗った(15000W)。運転手は「パンムルガン」が通じなかったが、柳本さんの論文のコピーの地図を見せ、ここへ行けといってでたどりつく。
◆金海博物館、2回目か3回目か・・・、入口と出口が逆になり、新たに体験施設および特別展の建物ができている。展示では2階がかなり変わったように思う。タホリや、大成洞や良洞里、玉田など、中央博に行ってるものをのぞくと、けっこういいものの代表の実物資料が集めてあるのだろう。
◆![64c10f85.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288521949?w=150&h=112)
朱蒙などを見ていると、王とは別に司祭女王みたいなのがいて、祭祀をする時は、青銅器を使っている。良洞里などの鼎、あるいは火熨斗といっている青銅器などは、中国のイ器の伝統がかなり長く残っているようにも思う。下って儒教の祭りもそうで、こないだ岡山の閑谷学校へ行ったときも、青銅製のシャクが用いられているのを見てびっくりした。日本には伝わっていないが、青銅製イ器の伝統は根深いものがある。![f805ccd0.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288522912?w=150&h=112)
![126426d2.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288522881?w=150&h=112)
◆安羅、大伽耶、小伽耶、非火伽耶(比斯伐、昌寧)、など、伽耶諸国のことがまとめられていて、それぞれの陶質土器の違いがわかるようになっているのも興味深い。昌寧に新羅の冠などイイモノが入っているのは、この勢力が早くから新羅と結んだからなんだろう。伽耶諸国の勢力図が描けたら面白いのに。申先生の編年を見ながら、標式の土器を中心に見る。
◆礼安里は史跡になり、良洞里は史跡と書いていないところを見ると
、良
洞里は残せなかったのだろう。
◆12:00終了、大成洞古墳博物館に向かう、以前来たときは遺跡はまだ整備途中、博物館は開館直後だったが6年が経過した。こっちは金海市が建てたもので、多くはレプリカながら、大成洞専用館でそれなりに勉強になる。日本語図録ができていたので購入し(15000W)、入り口で一読して勉強してから展示を見た(13:00-13:40)。
◆それからタクシーで空港へ、金が乏しくなってきたので換金するため。インフォメーションで東莱にはどのバスに乗ったらよいか尋ね、3番乗り場から307番のバスに乗り込む(1500W)。中心部を通らず、亀浦から東莱へ山をトンネルで抜ける。13:15には東莱駅前で下車する。釜山市立の福泉洞博物館、記憶をたどって行くが間違い、少し戻ったが、13:45には入口に到着。![3be25b3d.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288524720?w=150&h=112)
![2f5f1e08.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288524821?w=150&h=112)
◆ちょうど沓の特別展をやっていて、武寧王陵、水村里のものなど、主だった飾履がならぶ。2階へ行くと、三韓の概略と伽耶の歴史の概観。そして3階が福泉洞の資料。大成洞が4世紀でほぼ収束してしまうのに対して、5世紀以降も墳墓の造営が続く福泉洞は重要である。キャプションで何号墳か明示してないものがあるのはつらいが、あるものについては、メモをとりながら、フラッシュを焚かないで、土器、甲冑、馬具などをひととおり撮影する。なかなか土器の変化がわからないが、それはまあ今晩以降、勉強しよう。![b97dbb87.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288525640?w=150&h=112)
![5dc66533.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/9b81cb9acec3d207b2fd2f606e86b648/1288525673?w=150&h=112)
◆日本人からみてお願いしたいのは、良洞里・大成洞・福泉洞について、おおまかな時期区分だ。だいたい、何時期に区分でき、代表となるのは何号墳か、そしてどんな土器が出ているのか、そして三者を並列してほしい。そういう図面がないので、こっちは頭に入れるのが難しい。結局、自分でやるほかなく、どこまでできるかはともかく、それをまとめた図を現地で教えてもらいながら作成するのが、この出張の目的であり、明日から月・火の両日でできるところをやってしまいたい。
◆17:00近くまで見て、東莱駅から地下鉄、一度、乗り過ごして引き返す。今日はすんなり帰れた。途中メシ屋に寄り、スンプドゥクを食べ(3500W)、コンビニでビールと焼酎などを買い、部屋に戻る。18:30頃には戻ったはずだが、デジカメ画像の一次処理、そしてブログを書いていると21時になる。2時間半を要しているのは大変だが、1日のまとめをするのも心地よい。
◆金海博物館、2回目か3回目か・・・、入口と出口が逆になり、新たに体験施設および特別展の建物ができている。展示では2階がかなり変わったように思う。タホリや、大成洞や良洞里、玉田など、中央博に行ってるものをのぞくと、けっこういいものの代表の実物資料が集めてあるのだろう。
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◆安羅、大伽耶、小伽耶、非火伽耶(比斯伐、昌寧)、など、伽耶諸国のことがまとめられていて、それぞれの陶質土器の違いがわかるようになっているのも興味深い。昌寧に新羅の冠などイイモノが入っているのは、この勢力が早くから新羅と結んだからなんだろう。伽耶諸国の勢力図が描けたら面白いのに。申先生の編年を見ながら、標式の土器を中心に見る。
◆礼安里は史跡になり、良洞里は史跡と書いていないところを見ると
◆12:00終了、大成洞古墳博物館に向かう、以前来たときは遺跡はまだ整備途中、博物館は開館直後だったが6年が経過した。こっちは金海市が建てたもので、多くはレプリカながら、大成洞専用館でそれなりに勉強になる。日本語図録ができていたので購入し(15000W)、入り口で一読して勉強してから展示を見た(13:00-13:40)。
◆それからタクシーで空港へ、金が乏しくなってきたので換金するため。インフォメーションで東莱にはどのバスに乗ったらよいか尋ね、3番乗り場から307番のバスに乗り込む(1500W)。中心部を通らず、亀浦から東莱へ山をトンネルで抜ける。13:15には東莱駅前で下車する。釜山市立の福泉洞博物館、記憶をたどって行くが間違い、少し戻ったが、13:45には入口に到着。
◆ちょうど沓の特別展をやっていて、武寧王陵、水村里のものなど、主だった飾履がならぶ。2階へ行くと、三韓の概略と伽耶の歴史の概観。そして3階が福泉洞の資料。大成洞が4世紀でほぼ収束してしまうのに対して、5世紀以降も墳墓の造営が続く福泉洞は重要である。キャプションで何号墳か明示してないものがあるのはつらいが、あるものについては、メモをとりながら、フラッシュを焚かないで、土器、甲冑、馬具などをひととおり撮影する。なかなか土器の変化がわからないが、それはまあ今晩以降、勉強しよう。
◆日本人からみてお願いしたいのは、良洞里・大成洞・福泉洞について、おおまかな時期区分だ。だいたい、何時期に区分でき、代表となるのは何号墳か、そしてどんな土器が出ているのか、そして三者を並列してほしい。そういう図面がないので、こっちは頭に入れるのが難しい。結局、自分でやるほかなく、どこまでできるかはともかく、それをまとめた図を現地で教えてもらいながら作成するのが、この出張の目的であり、明日から月・火の両日でできるところをやってしまいたい。
◆17:00近くまで見て、東莱駅から地下鉄、一度、乗り過ごして引き返す。今日はすんなり帰れた。途中メシ屋に寄り、スンプドゥクを食べ(3500W)、コンビニでビールと焼酎などを買い、部屋に戻る。18:30頃には戻ったはずだが、デジカメ画像の一次処理、そしてブログを書いていると21時になる。2時間半を要しているのは大変だが、1日のまとめをするのも心地よい。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。