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2024年11月6日 玉3の国土座標

◆玉手山3号墳のある柏原市老人福祉施設の中庭に保存した古墳があり、玉3の測量杭のデータを求められた。が、2001年の測量の時は、研究費がなく局地座標で測量した。その後、玉1の報告書を作る際、国土座標の基準点測量を業者にやってもらった。玉1は柏原市の測量図があるので改めて測量はせず再トレースしたのだが、これも局地座標。そこで基準点測量をしてもらい、それをもとに、旧図にあるコンクリートなどの不動点を、国土座標に落とし、1号墳と2号墳の測量図を位置付けた。
◆業者にやってもらった基準点設置は、玉1と玉3の福祉施設内に各1点。それで1号墳の測量をしたわけだが、今回の依頼に対しデータを見直したが、玉3の図を国土座標に落とし込む測量をやったかどうかが不確か。それ以前、測量から間もなく、『玉手山古墳群の研究』に測量概報を掲載してもらった際に、国土座標に位置付けたと書いており、図に国土座標を切っている。が、これが何によるかがさっぱりわからず、また座標値を見ると間違っているとしか思えない・・・。
◆で、話を戻して業者による基準点設置後だが、玉1に続き、玉3についても国土座標への換算測量をやったと思い込んでいたが、どうもそうではないらしい。メモが出てきて、国土座標らしき数字も見えるが、これも何かわからない。
◆これでは依頼には応えられない。ちゃんとやった方がいい。いまGPS測量で座標が出せる10万円くらいのマシンがあるらしい(これ欲しい!)。ほんとは業者にやってもらうか、こういうマシンで、測量杭に国土座標を落とすのがよいのだが、すぐは無理。なので出撃することとした。さいわい水曜日の2限の授業がなくなったので、研究生K君と現地に向かう。
◆玉1基準点をバックサイト。玉3のある施設内に設置した基準点に本体を据える。玉3墳頂部の杭にそこから飛ばせればいいのだが、発掘から長く経過し、樹木がうっそうと茂り、杭はわからないし、そもそも見えない。なんとか墳裾あたりと後円部斜面の2本の測量杭を見つけ、それを国土座標で測り込んだ。近い2点なので、それだけで回転させるのは怪しいが、いまは仕方なし。なんとかそれをやり、柏原市の調査区も測り込んで、昼に撤収した。
【追記】右図。だいたいよさそうだが、2号と3号図の境界の、やすらぎ入口付近がややずれる。2号墳の測量が正しいだろう。もうちょっとやる必要がありそうだ。

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雲楽
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男性
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1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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