人を幸せにする人になろう

あくなき欲

◆ある記事を読んで、書こうと思ったんですが、もはや記憶のかなた。湯川秀樹の書いたものを思い出した。利便性や効率や、なんていったらいいのか、そういうものを追求し続けることが、人間を不幸にしたり、自然を破壊したり、そんな話だったのかな。梅棹忠夫もスピードを落とせ、といったことを書いていたような記憶も。ある記事には、そういう趣旨で、人間が抑制できないのが「○○」といったその人の選んだ言葉があったのですが、それがしっくりこないもので、どう言い換えたらいいのかと考えたのが「あくなき欲」。そのメモだけが手元に残り本旨があいまい、という次第。
◆前にカミさんが、大学のPCでホテルか飛行機か、なんかを予約しようとすると、遅いんだそうです。ところが、授業が終わる時間が過ぎると、さくさく動くと。つまりは大学がネット環境を整えるというのは、学生が授業中にゲームやら映画やらSNSやらそういうもので遊ぶ環境を整えている、ということなんです。速さとか容量とか、あくなき欲求、しかしそれは何のため?、早やけりゃいいの、ということ。また、アプリなる、そんなことができんでもええ、というものがアホみたいに量産されているわけでしょ。それが人間を退化させることにつながっているのでは。
◆人間らしさとか、幸福とか、は、そういう「あくなき欲」にしたがって次々に生み出される利便とかなんとか、とはまったく無関係なのである。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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