人を幸せにする人になろう

アメリカ人の発表

◆まず全体として、日本側は、日本の大阪研究を知ってもらう、わかってきていることを伝える、そこにオリジナルの見方も加えるというのに対し、アメリカ側はそれぞれが原著論文を書く目的で、新しいことや、これまでの自分の研究をむろんふまえつつ新しいことを言おうとする。そこに差がある。日本側のレビュー的に対し、アメリカ側は個別的。
◆で、要旨はあらかじめ出しているわけだが、そこから発表までうんうんやっているわけです。そのへんは日本と別に変わりはないのだろうが。スタイルとして、もち時間の読み原稿を、ぎりぎりまで仕上げることを一生懸命にやるんでしょう。パワポは付帯的なんです。読み原稿を見つつ、それを明確に読む、あるいは語る、そこが大事なよう。演説文化のイメージ。まあしかし、理系は違うのかもしれませんね。数式やグラフや、表や、パワポが大事に違いありません。
◆なので、この人文の世界、いちばんつらいのは、聖徳太子の画像1枚が投影され、あとはえんえんと 英語でしゃべるもの。これは寝ます。やはりそこは準備され、パワポに論点などを文字で列挙し提示してくれているものは、和文要旨もあるので、内容は追える。
◆思い出してみると、パワポを写真1枚投影しながらあとはしゃべり、のような極端なものはやはり少なく、それなりにみなさん使っていた。言語学の発表は、データの提示など基本はパワポ。しかし「読み原稿を作って」という文化が厳然としてあるんだろうな、と感じた次第。
◆だらだら書きましたが、読み原稿(それは笑いを取るところも含めて)を用意する文化、そしてそれをもとに演説する文化、というのを感じたということです。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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