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クントゥルワシ通信2016年8月2日 ペルー国内旅行記イキトス編

お久しぶりです。
ペルーに来て1年が経ちました!
この1年、生活や言葉に慣れるのにいっぱいいっぱいだったような気がします。
仕事に関しても見てるばっかりなことが多かったです。
残る1年、なにか残して帰れたらよいのですが…。
頑張ります(^▽^)

先月、国内旅行でペルーのイキトスという町に行ってきました!
ペルー国土の60%を占めるアマゾンの熱帯密林地域(セルバ)、
その熱帯地域にある人口40万人ほどの割と大きな町です。

アマゾン河に面した家々は、地面に高く柱を建て付け、まるで浮いたようになっていました。
雨季に川の水量が上がることを計算して作ら れているようです。(行った時期は乾季でした。)

ツアーでアマゾン河の上流の方へ行きました。
イキトス自体はなかなか大きな町なのですが、
川の上流部に行くと、電気も水もまるで通っていないようなところに、いくつも集落があったのは驚きです。
ツアーのガイドさんは、ここの集落に住んでいて、
アマゾンのジャングルを一緒に歩き、色んな木のことや、ここでの生活について教えてくれまし た。
彼らは普段から河の水を飲み、洗濯やお風呂(水浴び)も河で直接、なのだそう。
山岳地帯と違って、鳥や豚をあまり食べず、河の魚を基本的に食べているのだそうです。
アマゾン河の魚を私も食べてみましたが、臭みもあまりなく、身もた っぷり付いていて美味しかったです(^▽^)
他には乾季の今、河の干上がった部分を利用してお米も作っていました。

写真にある、こちらのガイドさんの出身集落は、人口600人と意外に多く、
学校もちゃんとあるのだとか。(歩いて40分と言っていましたが…)
ボートで通学していた子供ちゃんがいて、普段は裸足で生活している彼らがきちんとした制服を 着ていたのがなんだか不思議でした。
教会のある、もう少し大きな集落もあるのだそうです。

家や、船を作るための、彼らの生活にとって大切なジャングルの木々ですが、
昔、輸出用の木材として大量に伐採された結果、今かなり数が減ってしまったのだそうで、
現在は、ここで 暮らす人々の為にしか伐採は許可されていないのだそうです。
家の屋根は乾燥させたヤシの葉、幹は家の柱として使い、茎の部分(?)も食用にしていたりと(もちろん実も食用)、
イキトスは本当にヤシ文化だなぁ~と。

電気はないのですが、満月の明るい夜には、集落の集会なんかが開催され、
シャーマンのような人もいるのだとか。
でもガイドさんは、あまりシャーマンのことは信じていないそうで…そこは人によるみたいですね(^_^;)
沖縄のノロとか、青森のイタコさんみたいなものなんでしょうか…。

そんな集落出身のガイドさんも、携帯電話を持っていたのにもびっくりしました。
携帯電話、すごいですね~。歴史の教科書 に載りますね。
河の少し開けたようなところまで出れば、電波があるそうで、使っていました。
妹さんがイキトスの町にいるのだそうで。
自分は町に住みたくないのか、と聞いてみると、
町は便利だろうけど、ここが自分の生まれ育ったところだから、と言っていました。
我々からすれば一見、不便そうなところですが、彼らはこうしてジャングルを知り尽くし、
アマゾンの河と共に上手く生活していっているのだなぁと、とても感激でした。

以上、ペルーの国内旅行記(イキトス編)でした!
初めての密林地帯の旅行で、山岳地帯や海岸地帯とはまるで違う、
ペルーという国の気候風土の多様さ、それに合わせた文化の多様さを思い知りま した。
また素敵な旅行をしましたら、お伝えしたいと思います(^▽^)

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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