人を幸せにする人になろう

ヒストリアに書いたもの

◆福沢諭吉の東アジア蔑視の言葉。

「朝鮮・・・小野蛮国にして・・・彼より来朝して我属国と為るも之を悦ぶに足らず」、「朝鮮人は未開の民・・・極めて頑愚・・・凶暴」、「朝鮮人・・・頑冥倨傲・・・無気力無定見」、「朝鮮国民・・・露英の人民たるこそ其幸福は大なる可し」、「朝鮮人・・・上流は腐儒の巣窟、下流は奴隷の群集」、「朝鮮・・・軟弱無廉恥の国民」、「朝鮮国・・・国にして国に非ず」、「朝鮮・・・人民は正しく牛馬豚犬」、「朝鮮人・・・の頑冥不霊は南洋の土人にも譲らず」、「朝鮮国は・・・四肢麻痺して自動の能力なき病人の如く」、「卑劣朝鮮人の如し」。

「支那・・・東洋の老木朽木」、「支那人民の怯儒卑屈は実に法外無類」、「チャイニーズ・・・恰も乞食穢多」、「支那人・・・奴隷と為るも、銭さへ得れば敢て憚る所に非ず」、「良餌」、「剛愎の支那人」、「チャンチャン・・・皆殺しにするは造作もなきこと」、「銭に日のないチャンチャン」、「老大腐朽の支那国」、「支那・・・腐敗の中に棲息する其有様は、溝孑孑の浮沈するが如し」、「支那人は・・・頑迷不霊」、「清兵・・・豚尾児、臆病なり」、「軍律なき軍隊は烏合の衆・・・乞食蹄民隊」、「豚尾兵と名くる一種の悪獣」、「支那兵の如き、恰も半死の病人にして・・・実は豚狩の積り」、「林則徐と云ふ智慧なしの短気者」、「支那人を文明開化に導くなんと云ふことは、コリャ真実無益な話だ・・・百の李鴻章が出て来たって何にも出来はしない。」

「台湾の反民・・・烏合の草賊・・・無知蒙昧の蛮民」、「頑冥不霊は彼等の性質にして・・・殲滅の外に手段なし」、「未開の蛮民・・・無智頑迷の輩」、「土匪の騒動・・・烏合の草賊輩」。

福沢を「ヘイトスピーチの元祖」という安川の言葉にまったく同意する。アジアの「野蛮」や「頑迷固陋」を強調し、朝鮮・中国に対する蔑視・偏見・マイナス評価を垂れ流し、こうしたアジア蔑視の意識を、近代日本人の「心性」になるまで刷り込む役割を果たしたのが福沢であった。

◆これは一方で、日本人の大半をもバカにする思想と根では共通である。

福沢は、民衆を「無気力の愚民」、「無智の小民」、「百姓車挽」、「下民」、「所謂百姓町人の輩は・・・社会の為に衣食を給するのみ・・・獣類にすれば豚の如きもの」、「馬鹿と片輪に宗教、丁度よき取合せならん」、自由民権運動家は「無智無識の愚民」、「無分別者」と罵倒していた。
 官吏に逆らった人々に対し、福沢は、「かかる愚民を支配するには・・・ただ威をもって畏すのみ。」、「かかる賊民・・・には・・・是非とも苛刻の政を行なふこと」を要求する。1900年の足尾鉱毒事件における被害農民の請願運動に対して、「政府は断然職権を以て処分し一毫も仮借する所ある可らず」と弾圧を要求する。
 早い時期から西欧の労働運動・社会主義運動への不安・懸念をもち、「貧智者」がストライキや賃上げ、労働時間短縮等を要求し、「社会党」や「虚無党」を組織するようになることに警鐘をならす。「過激主義の現出」を押さえるために、宗教の奨励、慈善事業の勧め、移民の奨励とならび、「最も恐るべき」貧智者が生じないように、貧民子弟を中・高等教育から排除するよう要求する。
 こうした福沢にとっては、1890年の大日本帝国憲法は「完全無欠」で「完美なる憲法」であった。翌年の教育勅語を「感泣」して歓迎し、「仁義孝悌忠君愛国の精神」貫徹を要求する社説を書かせてもいる。

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雲楽
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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