人を幸せにする人になろう

古市・百舌鳥古墳群(モズフルではない)

◆登録記載が適当とのイコモス勧告、関係者のみなさん、おめでとうございます。よかったですね。今後も、遺産の保存に努め、それを起爆剤として、管下の古文書や習俗を含めた文化財、歴史や文化が大切にされる町づくりに努めていただければと念願します。モズフルだけ、とならないよう。
◆とはいえ、心からめでたいとは言えない。今次のニュースにある通り、名前はとても大事、あれを指すため、大仙(みな大山でしたが)とか仁徳陵とか、必ず言わなければならないのが名前。「あれ」ではすまない。たかが名前ではないのである。今後、あらゆる場面で、「仁徳天皇陵古墳」というものを目にし、発言を聞き、いや~な思いをし続けなければならない。
◆そして直らない、強制されるのも目に見えている。論文では大仙古墳といっときゃいい。が、講演会で、大仙古墳はやめてくださいとか、出版物で必ず「仁徳天皇陵古墳」を併記してくださいとか、そういう方向に行くだろう。そして教科書はいわずもがな。今後、大学にやってくる学生は、あれはダイセン古墳とは学ばず、みな「仁徳天皇陵」(古墳をつけるかどうかは?)になる。恐ろしい世の中です。
◆あいかわらずの486mには笑うが、かわいいもの。あんな、「世界一の墓を造る立派な王様が日本にいたんだ」と言い始めると、危なくて仕方がない。いまの自民党政府や維新にぴったりな案件ですね。年号も和書でなく「国書」から採ったというものにかわり(アベ「いいね~」と)、次は前方後円墳が世界遺産と。国威発揚にはもってこいです。新聞もほぼメデタイとしか言わない。これも怖いですね。違う意見は取り上げない。なので、距離を置くしかないですね。
◆ついでに。ラジオの聞きかじり。佐藤浩市が首相役をやることになり、われわれの世代は「反体制」というようなことを言い、炎上したのだとか。佐藤浩市に親近感を覚えるとともに、それにいちゃもんをつけるのが怖いですね。個人の自由という、憲法の根本精神が、この国にはまだ定着してないんでしょうね。オカミとかタイセイにしたがう、そいつらの雰囲気にあわせる、独自に考えて、人は人、自分は自分、と思うことができない民族。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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