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大仙古墳の水深についての音波探査をするのだそうです

◆こないだ、大阪府大で、大仙の音波探査がやれませんかね~、としゃべったところ(府大さんに水を向けたつもり)。宮内庁さんが実際にやるという。将来的には水を抜くことも考えているという。この時も、大仙の486mという数字はまったく意味ありませんよ、推定540m、水深は深いとしゃべった。水深が深いという事実は、梅原先生が書いてたと記憶していたが、確認すると「土量計算上は」ということらしい。自分の誤りか、別のところで誰かが書いていたものか、とにかく今確かに引用できるような文献を把握していない。これはまずいですね。が、大仙が誉田御廟山の胴を引き延ばした、という見方は誤りと確信しており、仲津山からその墳形が来ているとみているので、その比較からは540mありうる、というのがわたしの意見。こないだの講演会で、「生きているうちにそれが検証されることはないだろう」と言ったが、もしかすると、生きているうちに水深そのものはわかるようになるかもしれません。
◆しかし一方で、江戸時代に黒鍬者が堀さらえをやっている記録がある。とはいえ浚渫の範囲内とは思うが、手が加わっている以上、水深がわかっても慎重さもまた必要でしょうね。いずれにしても、ソナーで、水際など垂直にえぐられているところはそうとして、その下部にのびる斜面が検出でき、濠底に移行する様子がとらえられれば、自分の見解がどこまで妥当なのか、誤っているのか、一定の判断はできるだろう。楽しみにしておこう。
◆それと、今日の朝日新聞で、毎日が報道した、地元教委や研究者と協力して「管理していくという方針を示した」と書いてあるので、前に書いたことも公式見解のようである。こないだの陵墓懇談会の議事録を見ると、自然系の話とも受け取れる説明だったようだが、これも読み直してみよう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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