人を幸せにする人になろう

就職活動

◆誰か研究してくれませんかね。学生の就職活動がエスカレートしてきた歴史をまとめるというもの。わたしは80年代に学生生活を送り、どさっと就職関係の資料が送られてきて、検討した上で、いわゆるエントリーシートを送るというところから始まるらしい。らしいというのは、進学希望だったので、そのまま捨てたからです。とはいえ、大学院に落ちた年、マスコミの就職試験を2つ受けたけど、その時はどうしたんですかね。それ関係の就職本を買った覚えがある。初任給とかが書いてあったことを憶えている。大学院の修士課程を出る頃が、バブルの時期で、カミさんの話だと、電話1本で決まったとも。
◆いずれにしても、大学が学生の就職活動に全面的に支援するとか、生協主催で公務員講座が開講されるとか、そんなことはなかった。いまは、会社説明会とともに、大学でも就職セミナーが開催され、入れ替わり官公庁も含めて、学内の会場で向こうがプレゼンし、まったく同じようにスーツを来た学生等が、それを取り巻く風景が日常化している。1980年代、90年代、2000年代、2010年代と、エスカレートしていった実態を、誰かまとめてくれないものだろうか。
◆カミさんは異常だと。外国人はどう見るのだろうか、とも。韓国は近いかも知れませんね、なんとなく。欧米人に聞いてみたら、どういう答えが返ってくるだろうか。そして、アホみたいに同質のスーツ姿。マニュアル本が普及し、みなそれに倣うのだろう。おそろしや、日本的風景。日本会議が、占領憲法が個人の尊重を打ちだして家族が後退した、家族は助け合わなければならないと憲法に明記せよと主張しているとの記事を見た。これもまた、先の共通テストと同じく、親を殺したり、子を殺したりすることが発生する、その原因究明をしないまま、憲法のせいにする、まったく思考能力のない者の意見である。普通は家族なかよく暮らしているんです。憲法の問題ではない。そうでない家庭がなぜ生まれるか、である。
◆脱線した。そう憲法が尊重を謳った個人の自由、それはいまの憲法があって、ようやく広く定着したのである。が、その一方で、みなと違うことをおそれるような、この就職活動風景を見ると、まだまだとも思うわけである。
◆就職は、新卒者を対象に横並びで一定期間を決めるのでなく、基本的にいつでも必要があれば募集する、という形にならないものか。これもまた、日本の企業の横並び風景といえるのでしょう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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