人を幸せにする人になろう

飛鳥の方墳

◆その金曜日、鶴橋駅のゴミ箱で、飛鳥の方墳の記事の載った新聞を見る。なんじゃそれは、とチェックする。舒明初葬 陵と銘打っている。よくわからんが、年代を特定できる土器が直接あるわけでなく、榛原石を使っていること、それを積み上げている様子が段の塚と共通する、というところが根拠のようである。まあ、板石を積み上げる仕上げ方については、そうかいなとは思うが、平石でもあったんではなかったっけ。蘇我とみる方が理解しやすいだろう。帰ってきて新聞を読み、識者のコメントを見ると、古墳と言い切れないとの見方があり、古墳とみての被葬者像について、やはり舒明陵への疑問も多かった。
◆そう確実な根拠がない中で、特定の見方に絞る必要はない。議論を導くというより、話題性を優先しているのだろう。学校建設前の残存状況、古い空中写真からの復元などなど、いろんなことをやる必要がある。どこまでいま残っていて、掘る余地があるのかどうかはわからないが、追加の確認調査の問題も浮上しよう。まあ、眺めておきましょう。
◆岩屋山が舒明初葬陵ではないかという私説は、平田梅山を起点とする、あの一帯の葬地の性格、岩屋山古墳の内容と年代観から、総合的な状況からすると、そういうこともあるんちゃうか、ということ。ヒストリアに出した地図を挙げておこう。ついでいにいうと、牽牛子塚は崩れて修復している。滑り谷というのも、あそこの谷で、ということはないかな~。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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