人を幸せにする人になろう

鳩山君はなぜ徳之島に飛ばないのか

◆普天間代替地問題で徳之島が取りざたされている。むろん米軍縮小が望ましく、市街地にある普天間が沖縄に返還され、そこにあった機能が日本から離れるのが理想。だが、コトは簡単ではない。革命的な変化はありえず、米軍縮小も時間がかかろう。普天間問題は決着させなければならない。
◆で徳之島は、けっこういい線ではないかと思う。オレが鳩山なら徳之島に飛ぶだろう。窮状を訴え、米軍縮小を民主党は進めるが、普天間問題は自民政権下の合意とはいえ決着させなければならない。それがなければ、今後の米軍縮小の交渉も成立しない。時限的措置として普天間代替地を徳之島に求めたい。最大でもコレコレの期間で、年限までに徳之島から撤収する。米軍の訓練にはコレコレの条件をつける。地域振興策をとる。などなど。
◆どうせ5月までに決着できないのなら責任を取らねばならない。それなら、直接、1週間程度滞在し、繰り返し島民に考えを説明してはどうなのか。このまま進んでも好転するはずがない。それなら、基本的に在日米軍の再編・縮小をめざす必要があることを明確に打ち出し、だがこれは日本につきつけられた課題であり、なんとしても決着させなければならないことを切々と訴えるべきだ。そして徳之島がこういう理由から候補になりうると考えたということも。そうすれば、日本政府として実際にどこかを見いださなければならない、ということまでは理解してもらえるはずだ。総理大臣もたいへんやな~、と。
◆まずそこまで到達しないと始まらない。むろん民意を無視するわけにはいかない。そこから先は、住民が考えることであり、結果はわからん。政治は結果がすべてかもしれない、仮にそこまでいってもNOならダメなわけだ。しかし、総理大臣のかわりはいくらでもいるし、決着できなかった問題は後継者が引き継ぐ。結果がすべてではないと思う。よしわかった、時間はかかるが話し合ってみる、というそこまでの筋道をつけ、結果、「合意できない」ということで断念する、これ正当な民主主義なんとちゃうか。三里塚のような国の強制はもはやできないだろうし、やってはいけない。総理大臣として自分が動き、できることをやり、あとは結果を待つ。そこまで尽力しないで手をこまねいているのではダメだろう。
◆結果的に5月末に鳩山が辞任するかもしれないが、しかし、きちんと相手と話をして説明をし、理解を求め、助けを求め、検討をお願いし、そこまでやったが合意に達しなかったので、責任をとってやめる、という姿勢であれば、国民の理解はえられるだろう。

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雲楽
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男性
誕生日:
1964/03/22
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大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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