人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
大学院ネガティブキャンペーン
◆大学院に行っても就職はない。これは文科省が大学院・大学院といって、また各大学も大学院生を増やし、少ない研究職のポストが増えたわけでなく、当然、ポスドクなどが多く生まれ、就職できないという事態になった。そういうことがマスコミでも取り上げられ、いかに大変か、またツブシがきかないという、意図はともかく、大学院に対するネガティブキャンペーンとなった。
◆しかし、マスターまで行って就職するというのはそれとは別の話で、理系でも文系でも、学部卒より能力をつけた者の就職需要はある。とくに理系はそうだとか。文系でも、大学院生は教職でもグレードの違う資格となる(名前は忘れた)。いま大学進学率が半分くらいにまでなったなか、さらに2年マスターで学び、一般含め就職する層が一定程度いることは順当なところだし、必要なこと。しかし、世の親は、先のネガティブキャンペーンで、大学院に行っても、行ったら、就職が難しくなると、誤った理解をしている。カミサンのところでの3者面談では、子供は大学院を希望しても、親が就職できなくなるから反対しているのだとか。
◆実態としても、いま3回生の終わりくらいから就職活動が始まり、早くに決まるものはいいとして、夏を越え、秋になり、という場合も少なくない。つまりは大学の学部教育においても、ある分野の専門の世界で、自分で深く考えるという、卒論、卒業研究を、ちゃんとやらないまま適当なものをまとめ、大学も出していくわけである。従来の(いつ頃までの話かは???)学部卒とは、ずいぶんと変わってきているわけだ。そういう意味で、もっと大学院に進学し、修士までやる人間が増えてこないと、まあこの社会の人材の総力量は落ちるわな。
◆いま人生は長くなり、定年も伸びている。高卒の半分が大学に行くのだとしたら、その半分くらいはマスターに行くくらいになっていいはずだ。むろん向き不向きで、早く就職した方がいい人間もいるだろう。が、一般論として、マスター出で、しばらく前の学部卒くらいということ。長寿化のなかで、学部4年+マスター2年の計6年、高等教育を受け、自分でしっかりものごとを考えることのできる人材となり、社会に出ていくことが普通になることが望ましい。そういうマスターの裾野が広がらなければ、さらに研究者を目指そうという者の人材も先細りとなるだろう。
◆しかし、マスターまで行って就職するというのはそれとは別の話で、理系でも文系でも、学部卒より能力をつけた者の就職需要はある。とくに理系はそうだとか。文系でも、大学院生は教職でもグレードの違う資格となる(名前は忘れた)。いま大学進学率が半分くらいにまでなったなか、さらに2年マスターで学び、一般含め就職する層が一定程度いることは順当なところだし、必要なこと。しかし、世の親は、先のネガティブキャンペーンで、大学院に行っても、行ったら、就職が難しくなると、誤った理解をしている。カミサンのところでの3者面談では、子供は大学院を希望しても、親が就職できなくなるから反対しているのだとか。
◆実態としても、いま3回生の終わりくらいから就職活動が始まり、早くに決まるものはいいとして、夏を越え、秋になり、という場合も少なくない。つまりは大学の学部教育においても、ある分野の専門の世界で、自分で深く考えるという、卒論、卒業研究を、ちゃんとやらないまま適当なものをまとめ、大学も出していくわけである。従来の(いつ頃までの話かは???)学部卒とは、ずいぶんと変わってきているわけだ。そういう意味で、もっと大学院に進学し、修士までやる人間が増えてこないと、まあこの社会の人材の総力量は落ちるわな。
◆いま人生は長くなり、定年も伸びている。高卒の半分が大学に行くのだとしたら、その半分くらいはマスターに行くくらいになっていいはずだ。むろん向き不向きで、早く就職した方がいい人間もいるだろう。が、一般論として、マスター出で、しばらく前の学部卒くらいということ。長寿化のなかで、学部4年+マスター2年の計6年、高等教育を受け、自分でしっかりものごとを考えることのできる人材となり、社会に出ていくことが普通になることが望ましい。そういうマスターの裾野が広がらなければ、さらに研究者を目指そうという者の人材も先細りとなるだろう。
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権力より人徳
◆でありたいものです。
◆仕事が押し寄せてきている。
◆内田樹がどこかで書いているらしい。専門のフランス文学。著名な作家の研究において、上から4番目とか、下から2番目とかの、そういう位置づけがはっきりしていることを望むようになっているんだとか。で、その作家研究の大家の影響のもとでの、そういうポジションが形成される。言いたいことは、みんながそういうものにいき、独自な研究がすたれる、結果、フランス文学を専攻しようという裾野が枯渇していくのだそうです。人と違うことをやる、それがイノベーションであり、そういう指向性をもった個々が多く集まってこその活性化、新しいことが生み出される。そういうことが失われつつあるということなのだろう。わたしが挙げていることの半分はカミサンから聞いたものです。でその元ネタを教えてもらいました。これ。岩田健太郎「山ほど専門家がいる分野ほどブレークスルーが起きない」日本の病理 (2022年3月12日) - エキサイトニュース (excite.co.jp)
◆人事をする時も、きちんとした研究をしている、それは大事であるが、それに加え、どれだけ独自的で、またこれからも独自な世界を切り開いていってくれそうか、そういうことが大事なんだろう。研究でいえば、やってることは違うし、比較は難しいが、それぞれやっていることがその時点で仮に同等だとした時、冒険的な野心をもっている人の方がいいのではないか。
◆仕事が押し寄せてきている。
◆内田樹がどこかで書いているらしい。専門のフランス文学。著名な作家の研究において、上から4番目とか、下から2番目とかの、そういう位置づけがはっきりしていることを望むようになっているんだとか。で、その作家研究の大家の影響のもとでの、そういうポジションが形成される。言いたいことは、みんながそういうものにいき、独自な研究がすたれる、結果、フランス文学を専攻しようという裾野が枯渇していくのだそうです。人と違うことをやる、それがイノベーションであり、そういう指向性をもった個々が多く集まってこその活性化、新しいことが生み出される。そういうことが失われつつあるということなのだろう。わたしが挙げていることの半分はカミサンから聞いたものです。でその元ネタを教えてもらいました。これ。岩田健太郎「山ほど専門家がいる分野ほどブレークスルーが起きない」日本の病理 (2022年3月12日) - エキサイトニュース (excite.co.jp)
◆人事をする時も、きちんとした研究をしている、それは大事であるが、それに加え、どれだけ独自的で、またこれからも独自な世界を切り開いていってくれそうか、そういうことが大事なんだろう。研究でいえば、やってることは違うし、比較は難しいが、それぞれやっていることがその時点で仮に同等だとした時、冒険的な野心をもっている人の方がいいのではないか。
もろもろ
◆鶏口となるも牛後となるなかれ。
◆子供の勉強において家庭環境が左右する、と。そういう側面があることは確かだ。が、当たり前ながら、それだけではない。塾に行く金がないから勉強ができないということはない。家で勉強すればよい。
◆学情で入試の採点をしていて東を見れば、柏原の上の山の仏塔が見える。
◆ST比。京大:学生数880で教員86で10.2。阪大:学生660で教員101で6.5。神戸大:学生400で教員49で8.1。大阪市立大:学生646で教員63で10.2。阪大がいちばんですね。
◆鳥の剥製の需要が少なくなっているそうで、剥製師が次々に廃業しているのだとか。研究者は自分で作るのだそうです。
◆東名で神奈川県大和市を通過していると、橋に標語が。そのうちのひとつ。「70代を高齢者といわない大和市」、どういう意味を込めてるのでしょうか。
◆うちの大学。いちばんいい学生は就職することが多い。
◆子供の勉強において家庭環境が左右する、と。そういう側面があることは確かだ。が、当たり前ながら、それだけではない。塾に行く金がないから勉強ができないということはない。家で勉強すればよい。
◆学情で入試の採点をしていて東を見れば、柏原の上の山の仏塔が見える。
◆ST比。京大:学生数880で教員86で10.2。阪大:学生660で教員101で6.5。神戸大:学生400で教員49で8.1。大阪市立大:学生646で教員63で10.2。阪大がいちばんですね。
◆鳥の剥製の需要が少なくなっているそうで、剥製師が次々に廃業しているのだとか。研究者は自分で作るのだそうです。
◆東名で神奈川県大和市を通過していると、橋に標語が。そのうちのひとつ。「70代を高齢者といわない大和市」、どういう意味を込めてるのでしょうか。
◆うちの大学。いちばんいい学生は就職することが多い。
2022年3月11日
◆中央道→甲府盆地→双葉JCTで静岡へ南下(中部横断道)。帰りは東名。浜名湖SAでうなぎを食べ。無事、帰りつく。
◆行きのことだったと思う。SAに入るも、トラックがあふれ、さらに入りきれないトラックがSAへの進入路など、外にもならんでいる。商品をぽちっとクリックすれば戸口に届くが、その利便性の裏で、荷物を運ぶのは、運転手であり、エリアのロジスティクス拠点に運ばれたあとも、地域内の運び手が、体を動かし働いているのである。いまネクスコでも、駐車場の拡張が大きな課題になっているのだろう。
3月10日(木)千葉県我孫子
◆1300双葉SAで食事(ほうとう)。1345スタート。1433辰野で運転を交替。1506高森(残105㎞)、1514飯田山本(残92㎞)、1600トイレ休憩、運転を交替。17時前に中部大学着。
◆21時までの実験に同席し、終了後、今日の宿泊地である豊川市に来ています。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。