人を幸せにする人になろう

龍野のまちもいいもんだ(2)

◆城下町の西から車を入れるようにしてあり、駐車場に止めて歩く。お昼なので、やはりソーメンを食べる。龍野といえば醤油でbeb52c5a.JPGあり素麺である。聚遠亭というところに行く。龍野の殿さんは脇坂だったっけか、その庭園である。
◆高校時代に、加古川東高等学校ではエクスカーションをやっており、企画を先生が立て、希望者を募り、参加費を払って、バスで見学旅行に行っていた。とはいえ、龍野行きは高校1年の時、だったような記憶はあるが、それ以降はあったかどうかはわからない。高校1年の時の友人に誘われて行くことにするが、当日、遅刻した。そういうことは憶えているもんだ。もう出てしまったかと思ったが(自転車通学)、友人が交渉して待ってくれていたみたいで、みなさんに迷惑をかけた。当日のことは、ほとんど記憶はないが、この聚遠亭だけは記憶がある。1979年のこととすると、34年前のことである。
◆見えている建物は茶室だが、その背後の所に家屋があり、中を見学できる。
 

龍野のまちもいいもんだ(1)

◆7月29日に関学の集中講義が終わり、そのまま実家へ戻る。翌日、両親とカミサンと、4人で龍野へ出かける。前に室津へ4439bae4.JPG行ったが、播磨シリーズ第2弾。龍野の資料館には三角縁神獣鏡を見に通ったが、ゆっくりと龍野の城下町を歩いたのは、実ははじめてか。あとで紹介するが、高校時代に一度訪ねたことはあるのだが、ほとんど記憶がない。
◆藁葺き屋根の民家がまだ残っている。
 

再度、尺度

◆とにかく、上田宏範先生が『日本の考古学』Ⅴで、6末7初の墳丘は高麗尺になると言ったもんで、それが通説になってしまったことが、事態をb32cef67.jpg悪くしてしまった。赤坂天王山が高麗尺だなんて、日本古文化研究所の測量図で言えるか?、そりゃ無理な話なんです。ところが、それがほぼまかり通ったもので、それを前提に7世紀の墳丘の尺度が議論されてしまい、ヘンテコリンなことになってしまったと思う。そして25㎝尺というのが、甘粕先生の原著論文をちゃんと読んだ人はともかく、前期以来の23センチは知っていても、25センチ尺になったということは、ほとんど知られていない。
◆わたしのみるところ、6世紀はまだ25㎝尺で、それで7世紀にそのまま突入するのだろうと・・・。
◆大歴の例会報告でこしらえた模式図を示しておく。高麗尺はだから、日本では横穴式石室に特化しており、7世紀に度地尺となるのは、寺院建築にともなって再上陸し、それが普及すると考えた方がいいと思っている。いかがでしょうか(時間軸が明確ではありませんが・・・。縦の帯は改新ですよ)。
 

古市もなんとか

◆こしらえました。6139ce0a.jpg
【追記】あかん、保存できていない!。この画像しか残っていない。再度作る元気なし・・・。
 

陵墓の勉強会

◆結局、ほぼ百舌鳥古墳群の取り組みの話になりそう。で、これはサガなんでしょうが、図を作り始める。細かいところはさておaaf7d9af.jpgき、百舌鳥についてはできた。古市は、同じレベルで、取り組みを紹介することはできないが、同等の図を作ろうと、作り始めるが、これは完成しないかもしれません。
◆白石科研の成果報告書と、百舌鳥古墳群の調査5冊から、まとめてみたもの。赤が陵墓で、青が史跡で、緑が残っているもので、灰色が消滅したものです。これはカラーで20部もう刷った。
◆《百舌鳥・古市》の推薦書を閲覧したので、資料にも手を入れないといけないが・・・
 

ご無沙汰しています

◆過日、府庁咲州庁舎でばったりと知り合いに会い、「ブログが更新されていませんね」と・・・。すいません、調子が低空飛行だと、勢いもなくなり・・・。7月21日の参議院選挙の記事以来ですね。
◆大歴の委員会の日を間違ってすっぽかしたり・・・。関学の集中講義に突入し、大歴の例会発表をやって・・・。7月28日は実家に戻り、龍野の町をぶらぶらしました。これも後刻、報告します。そして考古の学生を連れて出雲に行ってました。大雨の頃ですが、2日とも影響なくすり抜けました。これも後刻、報告します。いまは陵墓関係15学協会の勉強会で、古市・百舌鳥の世界遺産にむけての地元の取り組みを紹介することになり、その準備をしています。それが明日、金曜日。そして土日はオープンキャンパス。
◆この間、大阪市大と大阪市博物館協会との連携事業で、前に会議で「大化の改新でやれる!」と言ったもんだから、ではやれということで、おそらく2月末にシンポをやります。いよいよ大化の薄葬令に正面切ってチャレンジである。一方、京大のYさんから連絡があり、古代都市・条里制研究会で和泉の条里について報告せよとのこと。これは断れません。3月はじめに1本入りました。
◆そんなので、いくつかネタはあるのですが、おいおいと。

選挙が終わり

◆日曜日は昼までだったので、国分に戻ってから選挙に行けた。選挙区選挙での投票した候補者は当選しました。投票率は50%強でしたか。50%切ったら、そこの選挙区は候補者なしにすればいいですね。首長選挙も。
◆内田樹さんがまた書いてました。ねじれの解消、2院制について。正論なんでしょうね。が、どれだけ支持されるか、あるいはそれでいいのか、という気持ちもすこしある。ものごとがなかなか動かないでいいものもあるだろうが、大事なことはそれこそ憲法改正発議の要件のようなバーを高くするなどのことでよく、しかし一定の時間をかけて議論し判断し結論を出していくということも一方で必要だろう。ようようにして動くということで間違いはないかもしれないが、世間の方ではすっかり時代遅れで、実際にはもっと別のことが課題になっている、ということにもなる。国政は影響は大きいだろうが、エラーを防ぐ必要はあれ、トライアルあんどエラーでもいいように思う。試行錯誤的な動きがあってもいいと。というより、やっぱり継続審議が適当なものはそれとして、現時点で判断しなければいけないこともある、と。自民大勝を歓迎しているわけではもちろんない。しかし、民意はさまざまでそう簡単に絞れないという面も大事だし、スピードとか決定とかも大事ではないかと思うのだ。
◆2院制も否定しない。問題は制度でなく、自民党という政党の体質であり、一時的な歓迎はやや冷却したとはいえアベノミクスを歓迎する市民、というもの。原発やら日本強靱化とかという、否定されたはずのものを何とも思わず復活させてくる体質、やっぱりそうじゃないだろう、といった改善を含まない体質、そして経済が大事といわれれば否定できない構図、その辺に問題がある。

金曜日の大歴の例会

◆関学の2日目、終わってから大歴の例会発表。準備をしてきたが、当初の構想に近づいては来たが、思っていたようなところまでは行かないみたい。「古墳築造に用いられた尺度」。関心は7世紀にあるのだが、前提として前期以来の話を前半でやってと考えており、いま7世紀前半まで来たが、もう時間がない。薄葬令そのものを正面から論じることは難しそうだ。
◆とはいえ、やっぱり生来のサボリとしては、こうした発表機会をもらうと、やはり何かと得るところはある。いい勉強になっている。いま重要なポイントはこれというのを掴みかかっているのだが、それで新たな新機軸を打ち出せるかどうかは、あと2晩ほどにかかっている。ポイントは5世紀の南朝尺の、1尺25㎝。前に「前方後円墳の墳丘規模」の付記に書いた話。6世紀後葉とか、7世紀前半に、高麗尺によって墳丘は造られたのか、イヤ違う、25㎝尺ではないか、ということ。そして尺数そのものではなく歩数の規定がなお使われていて、それがヒロではないか、ということだ。これいけるんと違うかな。
◆例えば、定北の墳丘は唐尺という。が、0.3m*5尺=1.5m=0.25m*6尺(1歩)なんですよね。つまり唐尺といえるか?、それは5世紀以来の25㎝尺で歩数で墳丘規模を規定していく、それで説明可能なわけだ。
◆資料を読んでいると、0.3㎝尺もそれを切るモノと越えるモノで微妙に違い、2種類あるというような話があった。山田寺でもそう。これって、25センチの1歩と、ほんとうに中国の29.2㎝とかの新来の尺度のふたつ、ということはないだろうか。まあ、そんなことを考えているのです・・・。
◆ちなみに、歴博の共同研究だが、王権論をやれと言われて、佐紀とか葛城とかをテーマにしようと前は考えたが、それはそれでやるとして、尺度規定からみた秩序を、墳丘やら石室やらで明々白々に打ち出すことこそ、倭王権を考えろというテーマにふさわしい、つまりは古墳の表徴の内実の具体像、という意味で重要かな、と思い始めている。

なにかと障害が

◆やはり引越で資料類の配置がリセットされてしまい、探すのに時間がかかり、また見いだせなかったりで困る。研究室にあった本は、いまの研究室、もとの研究室、考古学実習室に3分されてしまってもいる。
◆また今日、研究室のパソコンの電源を入れても入らない。どうも電源部(交流を直流にする部品)がいかれているみたい。すべてのデータを統合してサクサク動いてもいたが、修理に出さないと行けない。いちおうバックアップはあるので、明日からの関西学院大学の集中講義も、家にあるHDからデータを取り出せばなんとかなるだろう。
◆とはいえ、いやはや、しっくりくるまでには時間がかかりそうである。

そうか!

◆トンイの主人公ハンヒョジュは、春のワルツの彼女だったのだ。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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