人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
あきたので
◆卒論で律令国造というのを学んだ。天武朝には「国別国造」があり、設置時期を示すものでなく、既にいるので、設置はさらにさかのぼる。この卒論を読んでオレが考えたのは、旧国造は評司になるとともに、その地域で最有力の国造が、より広域の「国別国造」に任命され、派遣される国宰とは別に「現地国司」として一定の役割をもたせられていたのではないか、ということ。律令期の在地支配は、旧国造層を取り込んで行われたことはよく言われていることだが、さらに「国司」の役割もそうだったのではないか。「国別国造」これは名誉職的ながら奈良時代にも平安時代にも続き、著名なのが出雲と紀伊なわけだが、「国別国造」が機能したのは7世紀後半なのである。やがて国司が実際に任地に赴くことによって、「国別国造」は役割を終えていく。「国別国造」というのが、改新と大宝令をつなぐ現実施策として設定されたこともまた、7世紀史を考えるきわめて重要なコトガラではないだろうか。
◆ほんまか~、そうかもしれないけど、それが機能したか~、いろんな反論はありう
るが、論理的に考えれば、上記のような結論になると思う。機能したかどうかは証明不可能だが、少なくとも、実にスムーズに展開が説明できることは確かであり、「現地国司」としての役割をもたせられていた可能性を積極的に考えてみたい。
【追記】写真に意味はありません。ハルカスのグランドオープンまで、あと26日というカウントダウンの表示のようです。
◆ほんまか~、そうかもしれないけど、それが機能したか~、いろんな反論はありう
【追記】写真に意味はありません。ハルカスのグランドオープンまで、あと26日というカウントダウンの表示のようです。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。