人を幸せにする人になろう

さらに

◆古代の発表。実に明晰な、まったく筋道だった発表であった。
◆畿外とされたところの開発なり知識、そこはなんとなく6世紀の関東の前方後円墳の段階からつながるような気がした。前方後円墳被葬者論はよく知らないが、まだまだ手がついていない関東の開発が5世紀後半以降に進むと、それを担った豪族層は、広大な原野に向かい、それぞれの横の関係をもちながら、自分の入植地で頑張った。そこでの一般成員との関係はむろんあるのだが、どちらかというと豪族層と一般成員の階層差というのか距離が離れていて、入植した豪族層の連帯が強い。それに対して畿内は、地域の有力者と一般成員の共同体的意識が強いのかな、と。相互の利害が強く結びついていて、つきあげも強いのかも知れないが、とにかく豪族層は地域の利益の代表として頑張らねばならないイメージ。お隣の地域との関係もむろんあるが、地域内部の結びつきが何よりも第一、そんなことを考えていました。
◆行基というのはすごいもんだ、と思いましたが、なんで?、偉すぎ?、洗脳?、とか。しかし、活動の中心は和泉なんだということについても注意が必要ですね。大和・河内はそうはいかない。大和・河内ではどうだったのか、その辺が知りたいですね。
◆畿内を動かすには国司ではだめだったとして(和泉では行基がそうした役割を果たした)、そこは国家権力の直接発動の面が強いんですかね。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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