人を幸せにする人になろう
- 日々の雑多な感想や記録を書き留めていくことにします―2008年6月~―
全学共通の考古学入門という試験の答案から
◆毎年、採点をしながら、伝わっていないな~と反省しては、メモをとり、次年度に活かそうとはしておりますが。まあ、授業に出てない者が、自分の知識で書いても、はずしていなければまあよいのだが。しかしなんと言っても、縄文土器は文様があって、厚く低火度焼成でもろく、黒っぽく、弥生土器は、あんまり模様がなく、薄く、縄文に比べると高温度焼成で硬質、赤褐色、みたいな話を多くの者が書いている・・・。あるいは縄文時代の石器は磨製石器とか。へたをすると、弥生は農耕に牧畜とか・・・。また弥生時代はBC3世紀からAD3世紀とか・・・。
◆教科書とか、だんだんに内容が変わっていくものではあるが、古い理解が長く残存するのであろう。用語集とかも遅れるのだろうし、そもそも教師の理解が古いままだったりするのだろう(教員免許更新講習の意味はだからあるわけだが)。そういうことを大学では打破しないといけない。
◆専門科目だと、もっと基礎的知識もあり、一定の関心をもつ層が履修するので、むろんそうではないが。全学共通はそうはいかない。今年は210人の登録。佐原さん流に、これもまた大事にすべきだろう。どこまでの効果があるかしれないが、いつも前を向いて熱心に聞いてくれる少数はともかく、多くは単位を得るために履修している学生たち、しかし彼らに、縄文や弥生や古墳や、高校とは違う現代の理解がきちんと伝わるようにすること、それに最大限努めることか、と。むろん考古学や発掘や文化財についての興味関心を持ってもらえればありがたいが、なかなかそこまでは望めないだろう。一過性。が、少なくとも、高校教科書で繰り返され、すり込まれていることから解放し、縄文や弥生や古墳時代像はこんなだということが、なんとか伝わるようにしたいもの。
◆そう考えると、自分の授業も、手直しをかなりすべきだなと、答案を読みながらそう思う。
◆教科書とか、だんだんに内容が変わっていくものではあるが、古い理解が長く残存するのであろう。用語集とかも遅れるのだろうし、そもそも教師の理解が古いままだったりするのだろう(教員免許更新講習の意味はだからあるわけだが)。そういうことを大学では打破しないといけない。
◆専門科目だと、もっと基礎的知識もあり、一定の関心をもつ層が履修するので、むろんそうではないが。全学共通はそうはいかない。今年は210人の登録。佐原さん流に、これもまた大事にすべきだろう。どこまでの効果があるかしれないが、いつも前を向いて熱心に聞いてくれる少数はともかく、多くは単位を得るために履修している学生たち、しかし彼らに、縄文や弥生や古墳や、高校とは違う現代の理解がきちんと伝わるようにすること、それに最大限努めることか、と。むろん考古学や発掘や文化財についての興味関心を持ってもらえればありがたいが、なかなかそこまでは望めないだろう。一過性。が、少なくとも、高校教科書で繰り返され、すり込まれていることから解放し、縄文や弥生や古墳時代像はこんなだということが、なんとか伝わるようにしたいもの。
◆そう考えると、自分の授業も、手直しをかなりすべきだなと、答案を読みながらそう思う。
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プロフィール
HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。