人を幸せにする人になろう

次は博物館概論の採点

◆表題の採点に移る。まあ、それはともかく。
◆『博物館研究』に載っていた栗東市の歴史民俗博物館の「市民学芸員」というのは良い、と授業 の中でふれた。同様のことは、名前はともかく既にあちこちで試みられている。そのなかでも「市民学芸員」というネーミングはすこぶるいいのではないかと思った次第。博物館の運営や事業にかかわる学芸員としてきちんと位置づけられている印象を受ける。また印象やネーミングの問題だけでなく、実質的な市民学芸員を設けるべきだと思う。ボランティアで、基本的に横並びの関係ではあるが、熟してきて、人数もそれなりに増え、事業展開も多様になると、一定の班編制とかリーダーも必要になるようにも思う。そういうのをボランティアという枠組みの中で、円満な組織体として育てていくには十分なケアもいるのだろうが、それは育てていきながら、うまく運営していくことに気をつけ、対話や意思疎通をはかりながらやっていくしかないのだろう。とにかく、学芸員だけで切り回すのでなく、市民と一緒になって活動していく、ということに舵を切ることが、まずは必要なのでは。
◆採点に飽きたのですこし。答案を読んでいると、博物館概論2年目の初心者でなかなか授業はヘタで、うまく伝えられていないことはわかっているが、なんとか全体として言いたかったこと、文化政策の重要性や、人づくり町づくりにつながること、市民の自治意識や、博物館への市民参加などについて、けっこうまっとうに書き込んでくれている。受講者の半分弱は単位のためであるが、まあそれでいい。授業を通して、博物館の応援団になってくれるような意識の種をまくことができれば、それでいいと思うから。まあしかし、しばらくは、毎年毎年、改良を続けないといかん。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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