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喜界島と城久遺跡(41)発掘の流儀 記事№1900

◆現場というのは、それぞれ学んできた流儀があり、なかなかスタンダードはない。切り合った掘立柱建物の柱穴、その掘りfa60ec3c.JPG方は奈文研で確立されたものがあるが、そういう掘り方はしていないようだ。段下げして、切り合っていたら段地にして、そこで遺構写真を撮り、そこから半裁していくという手順ではどうもない。
◆あと、サングラスの話も出た。オレは現場でサングラスをかけるのは平気である。色もちゃんと見える。色合いの階調がずれるのではあっても、色の違いは捉えられる。むしろ、カンカン照りのなかで、白っぽいままよりは見やすいのでは。またオレの場合は眼球の色素が人より薄く、それで目が弱いということはないのだが、照り返しで目に無理をかけるよりサングラスで保護した方がいい。
◆あと、中判の写真は撮っていないようで、35ミリのフィルム写真のようである。いま発掘現場の写真記録の主流がどこにあるかは知らないが、うちの現場でいけば、ある時期から中判の公式写真以外の、発掘の進行にともなう日誌用やメモ用の35ミリ写真はデジカメに移行している。この先、中判さえもいずれデジカメになるのではないだろうか。
◆櫓はなく、広い範囲の撮影は排土の山から撮影しているとのこと。なかなか大変ではあろうが、図面とともに、いい写真も残していく必要があるだろう。完了時期に迫られ、掘り上げることが必要で、図面を取っていくことが優先で、個々の遺構あるいは周囲くらいの写真をその都度撮っていくというのが実態なのだろう。

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プロフィール

HN:
雲楽
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/03/22
職業:
大学教員
自己紹介:
兵庫県加古川市生まれ。高校時代に考古学を志す。京都大学に学び、その後、奈良国立文化財研究所勤務。文化庁記念物課を経て、現在、大阪の大学教員やってます。血液型A型。大阪府柏原市在住。

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